オデッセイの人気がないのは本当なのか？売れない理由を【徹底解説】

「オデッセイの人気がない」と気になりこのページにたどり着いた方は、なぜかつての人気車が現在では苦戦しているのか、その理由を知りたいのではないでしょうか。

本記事では、オデッセイの人気がない理由や、なぜ売れないのか？という疑問に対して、ミニバン市場のトレンドや消費者のニーズの変化を踏まえた解説を行います。

また、「オデッセイは高級車なのか？」「なぜ生産終了になったのか？」といった疑問にも丁寧に答え、さらにヴォクシーやセレナなどのライバル車は？という比較視点も交えて紹介します。

2023年末に登場した新型オデッセイ（RC5）は売れないのか？その理由や実際に乗っている人のイメージ、中古市場での評価も含めて客観的に分析します。

加えて、新型オデッセイ 人気の実態、オデッセイ 4代目 不人気の背景、オデッセイ 5代目 アブソルートの特徴や魅力、オデッセイ 5代目 故障の噂、前期と後期の違い、そして5代目が不人気と言われる理由と実際の乗り心地まで幅広く網羅しています。

オデッセイという車がなぜ支持を失いつつあるのか、その全体像を知りたい方にとって、本記事が有益な情報源となるはずです。

オデッセイが人気ない！というのは本当か？

オデッセイの人気がない理由

現在の私は、オデッセイが「人気がない」と言われる背景には、複数の要因があると考えます。最大の理由は、ミニバン市場における消費者のニーズ変化です。具体的には、より全高が高く、スライドドアが使いやすい車種が好まれる傾向が強まっています。また、広々とした車内空間や利便性、ラグジュアリー感を重視する傾向が強くなっており、オデッセイのように低重心でスポーティな設計は一部のユーザーには魅力的でも、ファミリー層全体の支持を集めにくい状況です。加えて、デザイン面でも他車と比べてやや保守的と見なされがちであり、外観重視の層には物足りなく映る可能性もあります。これらの理由から、現在の主流とはややズレが生じているのが実情です。

なぜ売れないのか？

それは、オデッセイが持つ魅力的な特徴が、今の日本市場におけるミニバンへのニーズと一致しづらくなっているからです。現在の消費者は、車内の高さや乗降性、そしてファミリー向けの利便性を重視する傾向が強まっています。その一方で、オデッセイはあくまでスポーティさや低重心な走行性能を優先しており、乗り心地や運転の楽しさを大切にしています。

例えば、トヨタのアルファードやヴォクシーは、圧倒的な室内空間の広さや豪華な外観、スライドドアの操作性などが支持されており、まさにファミリー層のニーズにマッチした存在です。こうした車種と比べると、オデッセイは立ち位置が曖昧で、「高級志向」や「走り志向」が刺さらない層には魅力が伝わりにくいという面があります。

また、スライドドアの使い勝手や、最新の運転支援機能といった装備面においても、他車に一歩譲る印象があることは否めません。結果として、ユーザーの比較検討において優先順位が下がり、選ばれる機会が減少していると考えられます。

オデッセイは高級車なのか？

オデッセイはその価格帯や装備内容から見ても、高級ミニバンのカテゴリーに入る車種といえます。特に「アブソルート EX」グレードでは、本革シートに加え、先進的な安全装備や静粛性の高い快適な室内空間が確保されており、上質な移動体験が可能です。加えて、上位グレードではパワーシートや高性能オーディオシステムなども搭載されており、機能面でも非常に充実しています。

ただし、アルファードやヴェルファイアといったラグジュアリーミニバンと比べると、オデッセイは“走行性能志向”という印象が強く、豪華さを前面に出すタイプではありません。そのため、単に価格が高いというだけでは「高級車」として認識されにくいこともあり、購入層によって評価が分かれる一面を持っています。

なぜ生産終了になったのか？

おそらく、生産終了の直接的なきっかけは、ホンダ狭山工場の閉鎖が大きく影響しているといえます。この工場の閉鎖に伴い、製造ラインの見直しが行われ、結果として2022年9月に日本国内向けの生産が終了しました。もちろん、売上の伸び悩みという側面も一部にはあるものの、主な要因としては、企業全体としての生産効率の向上や設備統合を目的とした再編成が挙げられます。

それではなぜ生産を終了したのか。ホンダの広報担当者は「生産終了の最大の理由は狭山工場（埼玉県狭山市）の閉鎖だった」と語る。同社の上級車種を中心に生産してきた狭山工場だが、2021年末で同工場での四輪車生産の幕が閉じた。

引用元 : ホンダ「オデッセイ」が復活、狭山から中国生産に変更　日経クロステック／日経Automotive

さらに、オデッセイの販売状況を見ると、国内市場での販売台数がなかなか伸びなかったことも事実です。特にミニバン市場においては、より全高が高く、室内空間のゆとりや乗降のしやすさを重視したモデルが好まれる傾向にあります。こうした市場の変化に対し、オデッセイはややスポーティ寄りの設計で、ユーザー層とのマッチングが難しい面もありました。加えて、競合他社のモデルに比べて装備面でやや見劣りする部分があったことも否めません。

こうして、工場の閉鎖という大きな構造的要因に加え、商品力や市場ニーズとのギャップ、そして販売台数の低迷など複数の要素が絡み合った結果として、最終的にオデッセイの生産終了という判断に至ったと考えるのが自然でしょう。

ライバル車は？

ここで、オデッセイの主なライバル車について詳しく紹介します。代表的なライバルとしては、トヨタのヴォクシーやノア、日産のセレナ、そしてホンダのステップワゴンが挙げられます。これらの車種はいずれもファミリー層を中心に高い支持を得ており、特にスライドドアの利便性や、車内の高さ・広さが魅力とされています。

中でもヴォクシーやノアは、近年フルモデルチェンジを受けてさらに進化しており、安全装備の充実や燃費性能の向上など、全体的な完成度が高まっています。また、リセールバリューの高さも魅力のひとつで、中古市場でも高い需要があります。セレナやステップワゴンもまた、快適な居住性や多彩なシートアレンジといった点で家族向けに評価されています。

一方で、オデッセイはややマニアックな立ち位置にあると言えるでしょう。低重心の設計や運転性能の高さは魅力ですが、比較された際には「利便性」や「見た目の華やかさ」で選ばれにくいという傾向があるのも事実です。これが、ライバル車との競争において劣勢に立たされる一因となっています。

新型オデッセイ（RC5）は売れていない？

言ってしまえば、新型オデッセイ（RC5）が売れていない最大の理由は、「話題性の不足」と「変化の乏しさ」に尽きます。2023年末に日本市場に再登場したこのモデルは、基本的に旧型オデッセイの進化系であり、見た目や内装の設計、さらには機能面においても目を引くような大胆な変更は施されませんでした。特に、他社が次々と革新的なデザインや最新装備を打ち出している中で、保守的ともいえるアプローチは消費者の期待をやや裏切る形となってしまいました。

これに加えて、価格設定も約500万円と高額で、特にミニバン市場ではコストパフォーマンスが重要視される中、他の競合車種と比べると選ばれにくい印象が強まっています。さらに、先進安全装備やドライバー支援機能の拡充も限定的であり、特筆すべき新技術が見当たらないという点も否定できません。こうした点が重なり、「新型」という肩書きにふさわしい斬新さを欠いた結果、多くのユーザーがより魅力的で目新しさのある他車種に目を向ける状況となっています。

オデッセイの人気がない裏事情とは？

乗ってる人のイメージとは

このような車に乗っている人のイメージは、落ち着いた大人や運転が好きな層に多く見られます。とくに、スポーツカーのような走行性能を求める人や、家族と一緒に過ごす時間を重視しながらも自分のこだわりを大切にしたいという人に選ばれやすい傾向があります。ミニバンでありながら走りにこだわる姿勢は、ファミリー層以外の支持も集めてきました。

また、走行中の安定感や運転のしやすさが評価されており、ドライブを趣味とする中高年層にも好まれています。一方で、近年はより華やかでラグジュアリー感のあるモデルに人気が集中しているため、オデッセイのような控えめで落ち着いた印象の車は、やや地味で目立たない存在として捉えられることも少なくありません。このため、一部では個性が弱いと見られてしまう傾向もあるのが現状です。

中古市場での評価は？

中古市場では、オデッセイは比較的手ごろな価格で取引されています。これは、生産終了や輸出先の制限によって全体的な需要が低下しているためです。特にマレーシア向けの輸出が59ヵ月以内という年式制限を受けるため、一定年数を経過した車両は海外での流通が難しくなり、結果として国内市場でのリセールバリューにも影響を与えています。

しかし、全てのグレードが一様に評価が低いわけではありません。例えば、アブソルートEXなどの上位グレードや装備が充実した車両は、一定の人気を維持しています。とくに走行距離が少なく、内外装の状態が良好な個体は、価格がやや高めに設定されていても選ばれる傾向があります。そのため、購入後の満足度を重視するユーザーにとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢となり得るでしょう。

新型オデッセイの人気はある？

いくら話題になっても、新型オデッセイが爆発的に売れているというわけではありません。とはいえ、一定層からの支持は確実に存在します。特に「e:HEV アブソルート EX」は、電動パワートレインによる滑らかな加速性能や静粛性、先進安全装備の充実といった点で高く評価されています。こうした特徴は、日常の使い勝手と快適な乗り心地を求めるユーザーにとって大きな魅力となっています。

また、インテリアの質感やシートアレンジの柔軟性もあり、ファミリー層だけでなく幅広い年代にアピールできるポテンシャルがあります。今後のマーケティング戦略や認知度の向上によって、再評価が進み、人気がさらに伸びていく可能性は十分にあるでしょう。

オデッセイ4代目の不人気の真実

オデッセイ4代目が不人気だった背景には、いくつかの要因があります。第一に、その低全高スタイルは、登場当時の日本市場において一般的なミニバン像とはズレが生じ始めていたという点が挙げられます。とくにファミリー層、なかでも子育て世代の間では、スライドドアの利便性が重視されており、オデッセイが引き続きヒンジドアを採用していたことは大きなマイナス要素となりました。また、全体的な車内の高さや視界の広さといった要素も評価基準として重視され始めていた時期であり、そうしたニーズにうまく応えきれなかった点も影響しています。結果的に、市場が求める方向とオデッセイの特徴とが一致せず、販売面で苦戦を強いられる結果となりました。

オデッセイ5代目のアブソルートグレード

私であれば、5代目の「アブソルート」グレードを積極的におすすめします。というのも、見た目のスポーティさに加えて、走行性能や快適性、装備のバランスが非常に優れているからです。例えば、スポーティなサスペンションチューニングやホイールデザインにより、運転していて楽しさを感じられる作りになっています。また、上位グレードの「アブソルート EX」では、後席モニター、シーケンシャルウィンカー、パワーバックドアなどの快適装備が豊富に用意されており、同乗者の満足度も非常に高い仕様です。さらに、内装には高級感のある素材が使用されているため、見た目だけでなく触感や居住性の面でも優れています。総合的に見て、5代目アブソルートはバランスの取れた非常に魅力的なモデルといえるでしょう。

オデッセイ5代目の故障の噂

このように言うと不安になるかもしれませんが、オデッセイ5代目に関して深刻な故障が多発しているという情報は現在のところ多くありません。インターネット上の掲示板やレビューでは、一部のユーザーから電装系の不具合やスライドドアの不調に関する報告も見られますが、これらの声は限定的なものであり、統計的に広く確認された傾向とは言い難いのが実情です。

また、車という工業製品の性質上、年式が進めば経年劣化によるトラブルはどうしても避けることができません。とくにバッテリーやブレーキパッド、サスペンションといった消耗部品については、使用状況や走行距離に応じて定期的な点検・交換が必要不可欠です。加えて、スライドドアやエアコンなどの機構部品も、長期間の使用により徐々に劣化していく可能性があります。

しかし、こうした経年劣化に起因するトラブルも、しっかりとしたメンテナンスを継続的に行うことで未然に防ぐことができます。法定点検やディーラーでのチェックを定期的に受けることで、大きな不具合につながるリスクを大幅に軽減できます。実際、丁寧に管理された車両では大きな故障に発展するケースは非常に少なく、多くのユーザーが長期間にわたって快適に乗り続けているのが現実です。このように考えると、5代目オデッセイは信頼性という面でも十分な実績を持っている車種だといえるでしょう。

オデッセイ5代目、前期後期の違い

前期と後期では、デザインや装備において明確な違いが見られます。とくに後期型は、2020年のマイナーチェンジによりフロントマスクが刷新され、厚みと立体感のあるデザインへと生まれ変わりました。これにより、従来のシャープな印象から一転して、より高級感と存在感を備えた外観となっています。加えて、フロントグリルやヘッドライト形状も変更され、視覚的なインパクトが強化されています。

装備面でも、ジェスチャーコントロールスライドドアの導入や、メーター類のデジタル化といった近未来的な機能が搭載されました。静音性の向上やドアの開閉音の低減といった細かな改良も施され、快適性がさらに向上しています。これらの変更は、単なる見た目だけでなく、日常使用における満足度にも直結するポイントです。

また、後期型ではインテリアの仕上げにもこだわりが見られます。室内の加飾パネルには上質な素材が採用され、シートの質感も改良されています。これにより、乗るたびに高級感を実感できる空間が演出されており、実用性と所有感の両立が図られています。その結果として、多くのユーザーから後期型の完成度に対する高い評価が寄せられているのです。

オデッセイ5代目の乗り心地は？

実際、オデッセイ5代目の乗り心地は非常に高く評価されています。低重心設計により走行時の安定性が際立っており、急カーブや高速道路でも揺れが少なく安心して運転できます。さらに、長距離ドライブでも疲れにくい設計が施されており、シートの座り心地やサスペンションのチューニングにも工夫が見られます。

また、ハイブリッドモデルでは静粛性にも優れており、エンジン音や外部からの騒音が抑えられているため、車内は非常に静かで快適な空間となっています。この静けさは、音楽を楽しんだり会話をする際にも大きなメリットとなるでしょう。加えて、エアコンの効きも良く、四季を問わず快適に過ごせるのも魅力のひとつです。

家族とのドライブはもちろんのこと、一人でゆったりとした時間を楽しみたいという方にもぴったりの仕様です。このように、5代目オデッセイは乗り心地の面でも高い満足度を提供する一台だといえます。

まとめ：なぜオデッセイは人気ないと言われるのか？その真実と裏事情

• ミニバン市場では全高が高くスライドドア付きの車が好まれる

• オデッセイの低重心・スポーティ志向は家族層に刺さりにくい

• 保守的なデザインが外観重視の層に魅力を伝えきれない

• ファミリー向けの利便性が他車に比べて劣る

• アルファードやヴォクシーと比べて高級感で勝負しにくい

• スライドドアや運転支援装備の機能性が限定的

• 狭山工場の閉鎖による生産終了が販売減に拍車をかけた

• 中古市場でのリセールバリューがやや低い傾向にある

• 国内需要よりも海外輸出制限の影響で評価が下がりやすい

• 新型RC5はデザインや機能の変化が乏しく話題性に欠ける

• 価格が500万円近くとコスパ面で競合に劣る印象がある

• ミニバンとしては個性が弱く選ばれにくい立場にある

• ユーザー層が限定的で市場の大多数とマッチしない

• 運転性能重視の作りが広く支持されにくい

• 後期型での改良は評価されたが爆発的な人気には至らなかった