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ホンダの名機として知られるVTECエンジン。その中でも、ミニバンでありながら高い走行性能を誇る「オデッセイ搭載のVTECエンジン」に注目が集まっています。
「VTECは何がすごいのですか?」「i-VTECとVTECの違いは何ですか?」といった疑問を持つ方や、「VTEC切り替えの仕組みとは?」といった技術面に興味がある方にも、本記事ではわかりやすく丁寧に解説します。
また、スポーツカーのようなvtecサウンドの楽しみ方や、vtec搭載車の中でも特別な理由を持つオデッセイの魅力にも迫ります。「ホンダのオデッセイはなぜ高いのですか?」という価格に対する疑問にも触れながら、3代目オデッセイのエンジンは?と気になる方や、3代目RB3エンジン解説、さらにはRB3アブソルートの実力にもフォーカス。
さらに、RC1VTECの走りを体感できるモデルの特徴や、オデッセイ中古でVTECを楽しむ方法についても紹介します。オデッセイ VTECの真の価値と実力を知りたい方にとって、きっと役立つ内容となっています。
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オデッセイに搭載されたVTECエンジンの特徴と仕組み
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VTECとi-VTECの違いやそれぞれの性能特性
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各世代オデッセイのVTECエンジンの進化と実力
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中古オデッセイでVTECを楽しむ際のポイント
オデッセイのVTECエンジンの魅力とは?
ホンダのVTECは何がすごいのですか?

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VTECは高回転域でパワーを引き出しながらも、低回転域での燃費性能も犠牲にしない、非常にバランスの取れた技術です。そのため、運転の楽しさと実用性を高いレベルで両立しています。加速の気持ちよさを感じながらも、燃費の良さに貢献するという、相反する性能を同時に実現している点が特徴的です。
その理由は、バルブの開閉タイミングとリフト量をエンジンの回転数に応じて自動で切り替える、独自の可変バルブ機構にあります。低回転では燃費を優先しながらも、高回転になると空気を多く取り入れてパワーを最大限発揮する構造となっています。このシステムにより、状況に応じてエンジンの最適な動作が自動的に制御されます。
例えば、インテグラやS2000といったホンダのスポーツモデルでは、このVTECが持つ高回転での爆発的な加速が多くのドライバーを魅了してきました。アクセルを踏み込むごとに伸びやかに吹け上がるエンジン音と、スムーズなレスポンスは、多くのVTECファンを世界中に生み出す要因となっています。
このように考えると、VTECは単なる高性能エンジンではありません。スポーティな走行が可能であると同時に、日常的な使用にも配慮された、非常に実用的で信頼性の高い万能技術であると言えます。日々のドライブから週末のワインディング走行まで、幅広いシーンでその価値を発揮するのがVTECの真の魅力です。
i-VTECとVTECの違いは何ですか?

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項目 | VTEC | i-VTEC |
---|---|---|
制御方式 | カム切り替え式の可変バルブ制御 | VTECに加え、VTC(連続可変バルブタイミング)を搭載 |
バルブ開閉タイミング | 回転数に応じて切り替え | エンジン負荷や回転数に応じて連続制御 |
燃費性能 | 高回転重視ながら一定の燃費性能 | 低回転から高回転まで高効率を維持 |
パワー特性 | 高回転域での出力を重視 | 幅広い回転域で安定した出力を発揮 |
環境性能 | 標準的な排出ガス制御 | 排出ガス低減・省エネ性に優れる |
搭載車種の傾向 | スポーツ系中心 | スポーツからファミリーカーまで幅広く展開 |
i-VTECは、従来のVTECに比べて柔軟性と効率性がさらに高まった技術です。その最も大きな違いは、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン負荷に応じて連続的に制御する「VTC(連続可変バルブタイミング・コントロール)」機構が追加されている点にあります。このため、i-VTECはエンジン回転数やアクセル操作に応じて、常に最適なバルブ動作を実現できます。
例えば、低速時にはバルブの開閉を抑えて燃費を重視し、高速時にはバルブを大きく開けてパワーを引き出すことが可能です。信号待ちからのスムーズな発進や、渋滞中のアイドリング状態でもエンジンは安定し、省エネ走行を支援します。また、高速道路や上り坂などパワーが求められる場面では、VTECらしいシャープな加速も体感できます。
さらに、i-VTECは環境性能にも優れており、エミッション(排出ガス)の制御にも大きく貢献しています。従来型のVTECでは実現が難しかった細やかな制御が可能になり、燃費性能と動力性能を両立しています。
このように、i-VTECは街乗りの快適さと高速走行時の力強さ、そして環境対応性能を備えた、より進化したVTECシステムであると言えるでしょう。
VTEC切り替えの仕組みとは?
VTEC切り替えの最大の特長は、エンジンの回転数に応じてバルブ機構が物理的に変化する点にあります。 これを実現しているのは、ロッカーアーム内部の油圧ピンです。
このピンが特定の回転数になると動作し、通常とは異なるカムに切り替わることで高出力な動作モードに変わります。
例えば、ホンダのエンジンではおおむね5000回転を超えるとVTECが切り替わり、力強い加速が得られます。 このとき、エンジン音が一段と大きくなり、アクセルレスポンスも鋭くなるのが特徴です。
この仕組みを知っていれば、VTECの魅力を最大限に引き出した運転が可能になるでしょう。
VTECサウンドの楽しみ方
VTECサウンドとは、VTECが切り替わる瞬間に生じる独特のエンジン音のことです。この音は多くのファンにとって「聞きたいがために回す」ほど魅力的です。
なぜなら、切り替え時にエンジンの吸気量が一気に増えることで、スポーティーで刺激的な吸気音が生まれるからです。 例えば、峠道や高速道路でアクセルを深く踏み込むと、VTECサウンドが車内に響き渡り、走る楽しさが倍増します。
ただし、無理な高回転域での運転はエンジンに負担をかけるため、VTECの使いどころは適切に判断しましょう。 こうして音を楽しむことも、VTECエンジンを持つ車の醍醐味のひとつです。
オデッセイがVTEC搭載車の中でも特別な理由

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オデッセイがVTEC搭載車の中でも特別な理由は、ミニバンでありながらも「走り」を妥協していない点にあります。 多くのミニバンは快適な乗り心地や広々とした室内空間を重視して設計されていますが、オデッセイはそれに加えて「走る楽しさ」も強く意識されています。
具体的には、前後にダブルウィッシュボーンサスペンションを採用することで、優れた路面追従性と安定感あるコーナリング性能を実現しているのです。
また、床面を低く抑えることで重心も下がり、車体の揺れを抑えた快適で安定した走りが可能になっています。この低重心設計は、ミニバンとは思えないような俊敏な挙動にも寄与しており、ドライバーが車の動きをよりダイレクトに感じられるようになっています。
例えば、アブソルートグレードに搭載された高出力型VTECエンジンは、200馬力を超えるパワーを発揮し、スムーズで力強い加速を実現しています。これにより、家族での遠出や高速道路での合流時にも余裕をもって走行することが可能です。
このように、オデッセイは快適性・利便性だけでなく、ドライビングプレジャーまでも高いレベルで両立した、非常にバランスの取れた一台と言えるでしょう。ミニバンに求められる実用性を損なわずに、車を操る楽しさを感じたい方にとって理想的な選択肢です。
ホンダのオデッセイはなぜ高いのですか?
ホンダのオデッセイが高いと感じられる理由は、その装備と性能、そしてブランド価値にあります。単に移動手段としての車ではなく、走行性能や快適性、安全性を追求したプレミアムミニバンという位置づけが、価格帯にも反映されているのです。
まず、車体構造にはホンダ独自の超低床プラットフォームが採用されており、広々とした室内空間を実現しながら、低重心による優れた走行安定性も両立しています。床が低いことで乗り降りのしやすさも向上し、子どもや高齢者がいる家庭でも安心して利用できる設計です。
さらに、パワートレインにはVTECエンジンや高効率なCVT、ハイブリッドモデルではi-MMDシステムなどが搭載され、環境性能と走りの両方を意識した先進技術が詰め込まれています。加えて、安全運転支援システムであるHonda SENSINGをはじめ、さまざまな運転支援機能が全車に標準装備またはオプションで設定されており、安心して運転できる体制が整っています。
例えば、上級グレードのアブソルートでは、内装に本革シートや木目調パネル、上質な素材を多用することで、高級車に匹敵する快適な空間が演出されています。加えて、静粛性や乗り心地にも徹底したチューニングが施されており、長距離移動でも疲れにくい仕上がりとなっています。
このような背景を考えると、ホンダ オデッセイは単なるミニバンではなく、乗る人すべてに満足感を提供するクルマであると言えるでしょう。価格に見合う、あるいはそれ以上の価値が詰まっていると理解できるはずです。
オデッセイVTECエンジン搭載モデル解説
3代目オデッセイのエンジンは?
バリアブルフロー・ターボ
K23A
エンジン後方に搭載したバリアブルフロー・ターボは、以前C型に搭載されたウィングターボのような可動ベーンは用いず、ソレノイドで駆動するダイヤフラムアクチュエーターによってフラップバルブを制御し、低速域ではタービンへの通路を狭め内側のスクロールへのみ排気ガスを流入させることでタービンを高回転に保ち、高速域では外側のスクロールへも排気ガスを送り排圧を低減させる。
引用元: ウィキペディア:ホンダ・K型エンジン
3代目オデッセイ(RB1/RB2)に搭載されたエンジンは、2.4L DOHC i-VTECエンジン(K24A型)です。 このエンジンは、低回転時の燃費性能と高回転時の加速力を両立することを目的に設計されました。 具体的には、Li、L、Mグレードには173PS仕様が搭載され、快適な街乗りと力強い加速を実現しています。
このように、3代目オデッセイは家族用途にも対応しつつ、ドライビングを楽しみたい方にも適した一台です。
オデッセイ3代目「RB3系」のエンジン解説

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RB3系は3代目オデッセイの中でも後期型にあたり、より洗練されたVTECエンジンを搭載しているのが特徴です。 このモデルに搭載されている2.4L DOHC i-VTECエンジンは、最大出力173PS、最大トルク222Nmという、ミニバンとしては十分な性能を発揮します。
特に、街乗りから高速道路まで幅広い走行シーンで余裕のある加速を実現しており、ファミリーユーザーにとって安心感のある走行フィールが魅力です。
また、RB3系ではピストンスカートにドットパターンを施したパターンコーティングや、ピストンオイルジェットの採用など、摩擦低減と熱対策が積極的に施されています。 さらに、冷却水の流路設計も見直され、エンジン全体の耐久性とノッキング耐性が向上しています。
その結果として、従来よりも高い圧縮比を実現しながらも、燃費性能が向上。 走行時の静粛性や振動の少なさにもつながっており、ミニバンとして求められる快適性も高いレベルで確保されています。
環境性能の面でも、平成22年度燃費基準+25%を達成し、排出ガスについても「平成17年基準75%低減レベル」に適合。 このように、RB3系オデッセイのエンジンは、パフォーマンス・快適性・環境性を高次元で両立している非常に完成度の高いユニットと言えるでしょう。
オデッセイ3代目「RB3系」アブソルートの実力
RB3系アブソルートは、標準グレードとは異なり、専用チューニングが施された高出力型のVTECエンジンを搭載しています。 その出力は200PSに達し、ミニバンでありながら驚くほど力強い加速を実現しています。 このハイチューンエンジンは、日常走行ではもちろん、高速道路や山道などでも優れたレスポンスを発揮し、ドライバーに爽快な走りを提供してくれます。
さらに、アブソルートには専用セッティングのサスペンションが装備されており、コーナリング時の姿勢制御や乗り心地の質感も向上しています。 外装面でもエアロバンパーや17インチアルミホイールなど、スポーティな印象を際立たせるパーツが標準装備。 たとえば、高速道路の合流や追い越し時にはその力強さを実感でき、ストレスのない運転体験を実現します。
室内空間においても、アブソルート専用の内装デザインが採用されており、質感と使い勝手の両方に優れています。 このように、RB3アブソルートは「家族も快適に、でも運転も楽しみたい」というニーズを叶える、ミニバンの中でも特にバランスの取れたグレードです。
オデッセイ「RC1系」のVTECの走りを体感

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RC1系はオデッセイの4代目に該当し、さらなる進化を遂げたVTEC技術が搭載されています。 搭載されるエンジンは2.4L直噴DOHC i-VTECで、最大出力は129kW(約175PS)。直噴技術の導入によりトルク特性が向上し、より低回転域から力強い加速が得られるようになっています。
また、トランスミッションにはCVTを採用し、電子制御スロットル(DBW)と連動する「G-design Shift」により、ドライバーの意図に即応するリニアな加速を実現。 これにより、街乗りでの快適さはもちろん、高速道路での伸びやかな加速性能も優れたものとなっています。
加えて、車体設計には超低床プラットフォームが活用され、走行安定性と室内空間の広さを両立。 乗員の快適性を高めるだけでなく、操縦性にも優れたシャシー設計がされています。 このような進化により、RC1系は走りの質と室内の快適性を高次元で融合したモデルとして、高く評価されています。
オデッセイの中古でVTECを楽しむ
オデッセイは中古車市場でも人気が高く、特にVTEC搭載モデルは根強いファンに支持されています。 価格帯も幅広く、走行距離やグレードに応じて選択肢が多いのが魅力です。
例えば、RB3系アブソルートは総額50万円前後で手に入る個体もあり、コストパフォーマンスに優れています。
ただし、年式が古いものは整備記録や修復歴の有無をしっかり確認することが大切です。 このように、中古であってもVTECの走りを手軽に楽しめるのがオデッセイの魅力のひとつです。
VTECエンジン搭載車一覧
車種 | グレード | 駆動輪 | 排気量 | ターボの有無 |
---|---|---|---|---|
シビック | タイプR(FL5) | FF | 2.0L | あり |
シビック | RS | FF | 1.5L | あり |
フィット | RS | FF | 1.5L | なし |
N-BOX | G/カスタム | FF/4WD | 660cc | なし/あり |
N-WGN | G/カスタム | FF/4WD | 660cc | なし/あり |
N-ONE | RS | FF | 660cc | なし |
N-VAN | G/L | FF/4WD | 660cc | なし/あり |
WR-V | X/Z/Z+ | FF | 1.5L | なし |
グレイス | HYBRID DX など | FF | 1.5L | なし |
M55(ミツオカ) | ベース:シビックRS | FF | 1.5L | あり |
オデッセイ | e:HEV ABSOLUTE EX | FF/4WD | 2.0L | なし(ハイブリッド) |
ホンダはこれまでに多数のVTEC搭載車を世に送り出しており、スポーツカーからファミリーカーまで幅広く展開しています。 代表的なモデルとしては、インテグラ、シビックType R、S2000、フィットRSなどがあります。
その中でもオデッセイは、ミニバンでありながらVTECの持ち味を活かした数少ない存在です。 これらのモデルを比較することで、自分に合ったVTEC搭載車を選ぶ参考になるでしょう。
このような視点で見れば、ホンダのVTEC技術の懐の深さがよくわかります。
車種 | 補足情報 |
---|---|
シビック タイプR(FL5) | 2.0L VTECターボ。330馬力超のハイパフォーマンスFFスポーツ。6MT専用。 |
シビック RS | 1.5L VTECターボ。実用性と走行性能を両立。CVTと6MTの選択が可能。 |
フィット RS | 1.5L NA VTECエンジン。軽快な走りが魅力のスポーティグレード。 |
N-BOX | 660cc i-VTEC(NA/ターボ)。国内販売台数トップ。広さと安全性が強み。 |
N-WGN | 660cc i-VTEC(NA/ターボ)。安全・快適性重視の軽ハッチ。 |
N-ONE | 660cc i-VTEC(NA)。レトロでスポーティ。RSは6MT設定も。 |
N-VAN | 660cc i-VTEC(NA/ターボ)。仕事&アウトドア対応のピラーレス軽バン。 |
WR-V | 1.5L i-VTEC NAエンジン。コンパクトSUV。燃費と使いやすさが売り。 |
グレイス | 1.5L i-VTEC+ハイブリッド。上質な小型セダン。法人需要もあり。 |
M55(ミツオカ) | 1.5L VTECターボ+6MT。シビックRSベースのレトロスポーツセダン。 |
オデッセイ | 2.0L i-VTEC+e:HEV。高級ミニバン。広さと静粛性、ハイブリッド性能が魅力。 |