
HONDA公式サイト
この記事にたどり着いたあなたは、おそらく愛車の売却を検討中か、これからステップワゴンを購入しようとしているのではないでしょうか。
結論から言えば、ステップワゴンのリセール率は一概に「悪い」とは言い切れません。年式やグレード、装備内容によってその評価は大きく異なります。 今回ステップワゴンのリセール3年 5年 7年 10年といった年式別の残価率を具体的に紹介し、どの時期に売却するのが最もお得かを解説します。
また、「グレード違いのリセール」や「ハイブリッドのリセール」のように、グレードやパワートレインごとの違いも掘り下げてお伝えします。
さらに、「ステップワゴンの弱点は何ですか?」という疑問に対しても、中古車市場で評価が分かれるポイントを明確にし、「わくわくゲートはなぜ廃止されたのですか?」といった機能面の変更がリセールに与えた影響にも触れていきます。
近年では、中古のステップワゴンがなぜ高いのかという理由も注目されています。これは需要の高さや市場流通の背景が関係しており、他車種とのリセールバリューを比較したい方にも参考になるはずです。
一部ではステップワゴンは人気がないという声もありますが、データをもとにその真偽を検証し、リセールバリューの実態を明らかにしていきます。リセールを重視したい方、気になっている方、購入後の後悔を避けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ステップワゴンのリセールは悪い?
リセール率は?実際の数値を解説

aisyalaboイメージ
現在の私は、ステップワゴンのリセール率は年式やグレード、走行距離などにより大きく異なることを確認しています。結論として、1〜3年落ちのモデルであればおおむね70〜90%のリセール率を保っており、非常に高水準です。
このような高いリセール率は、ステップワゴンのファミリー層からの人気や、使い勝手の良さが理由として挙げられます。例えば、2022年式の「スパーダ プレミアムライン」は平均で約81%前後のリセール率を記録しています。さらに、ホンダ独自の快適装備や先進安全技術も中古市場での評価を高めている要因です。
つまり、年式が新しいモデルに関しては「リセールが悪い」という印象は必ずしも当てはまりません。実際には、購入時の選び方によっては非常に高く売却できる可能性があるのです。
残価率は?年式別に比較

aisyalaboイメージ
ここでは、年式別にステップワゴンの残価率を見ていきます。残価率とは新車価格に対して、何%の価値が中古市場で残っているかを示す指標です。
例えば、3年落ちでは70%以上の残価率がある一方で、10年落ちとなると10〜30%まで低下します。このため、リセールを重視するのであれば、購入後3〜5年以内の売却が望ましいといえるでしょう。
また、残価率は年式だけでなく、車体色や装備、修復歴の有無といった細かな条件によっても大きく変動します。これらのポイントを把握した上で車選びや売却のタイミングを見極めることが重要です。
ただし、モデルチェンジや市場の需給バランスによっても変動するため、定期的に相場をチェックすることが重要です。
リセール3年の傾向

aisyalaboイメージ
ステップワゴンの3年落ちモデルは、リセールの面で最も安定した時期です。これは、中古車市場で需要が高まるタイミングであり、新車に近い状態の車を探しているユーザーが多いためです。
例えば、2022年式の「e:HEVスパーダ プレミアムライン」は、最大で91.8%という高い残価率を記録しています。また、走行距離が少なく、内外装の状態が良い車両であれば、査定時にプラス評価を得やすくなります。
このため、リセールを最大化したい場合は3年目での売却が非常に効果的です。加えて、車検前であることも査定額に好影響を与えることが多く、タイミングの見極めもポイントです。
リセール5年でどう変わる?

aisyalaboイメージ
一方で、5年落ちになるとリセール率はやや下がりますが、それでもステップワゴンは比較的高い水準を維持しています。
実際、ガソリン車の「モデューロX ホンダセンシング」では75%程度の残価率が確認されており、これは非常に良好な数字です。また、このクラスで70%を超えるリセール率を維持している車は限られており、ステップワゴンの価値の高さを裏付けています。
ただ、ハイブリッドモデルでは50%台まで落ちることもあるため、パワートレインの選択がリセールに影響する点は注意が必要です。加えて、車体の状態や売却時期によっても評価が変わるため、複数の買取業者に見積もりを取るのも有効な戦略です。
リセール7年の下落幅

aisyalaboイメージ
ステップワゴンが7年を超えると、リセール率は大きく下がります。これは市場での価値が大きく落ち込むタイミングに入るためです。
例えば、2017年〜2019年式では、最も良いグレードでも50〜60%台が上限であり、多くのモデルでは30〜40%台まで下落しています。7年を過ぎると、メンテナンスコストや次の車検を意識するユーザーが増えるため、査定額が伸びにくくなる傾向があります。
このように、7年を超えるとリセールに大きな影響が出るため、売却のタイミングには注意が必要です。特に、次回車検前や大規模なモデルチェンジが発表される前に売却することで、リセールの下落幅を最小限に抑えることができます。
リセール10年の現実

aisyalaboイメージ
10年落ちのステップワゴンになると、リセールバリューは一気に低下します。残価率は平均して10%〜20%程度と考えられており、場合によっては数万円の査定額になることもあります。
ただし、ボディカラーが黒や白、走行距離が少ないなどの条件を満たせば、やや高めの査定が期待できるケースもあります。さらに、希少グレードやオプション装備が充実している車両は例外的に高値がつくこともあります。
これらの点から、10年以上乗る前提で購入する場合はリセールを過度に期待しないほうが無難です。ただし、愛着を持って長く乗り続ける方にとっては、ステップワゴンの高い信頼性と実用性が大きなメリットになるでしょう。
↓こちらにもリセールについて詳しく紹介されています。
引用元: 中古車買取ならカーネクスト
ステップワゴンのリセールは悪い本当か?徹底検証
ステップワゴンの弱点は何ですか?

aisyalaboイメージ
ステップワゴンの最大の弱点は「ハイブリッドモデルの価格の下落幅が大きいこと」と「一部年式でデザインの評判が割れる点」です。これらはどちらも中古車市場における評価に大きく関わる要素であり、慎重な見極めが必要です。
特に5代目のデザインについては、フロントマスクの印象やリアの造形が他モデルと比べて個性的であったため、ユーザーの間で賛否が分かれる結果となりました。そのため、好みに合わないと判断された場合には需要が伸びず、結果としてリセール価格にマイナスの影響を与えることがあります。
また、燃費の良さが売りのe:HEVでも、ガソリンモデルに比べてリセールが劣るケースが多く見られます。これは、ハイブリッド車特有のバッテリー寿命や修理費用の懸念が中古市場において敬遠されがちであるためです。特に年式が古くなるほど、バッテリーの劣化リスクが高まると見なされ、買い手側が慎重になる傾向があります。
このような要素が、ステップワゴンのリセール評価を下げる一因になっていると考えられます。ただし、上記のようなマイナス面はあるものの、実際の価値はグレードや装備内容、メンテナンス状況によって大きく左右されるため、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
ハイブリッドのリセールは本当に低い?

aisyalaboイメージ
実際、ステップワゴンのe:HEVモデルは、ガソリン車に比べるとリセールで不利な傾向があります。理由としては、ハイブリッド車のメンテナンスコストやバッテリー寿命の懸念が中古市場で敬遠されがちだからです。特に長距離を走行した車両では、バッテリーの劣化リスクが高まると見なされ、買い手側が慎重になる傾向があります。
また、ハイブリッドシステムは構造が複雑であり、一般的な整備工場では対応が難しいケースもあることから、将来的な整備コストへの不安が価格に反映されやすいのです。これにより、査定時にマイナス評価を受けるケースも散見されます。
例えば、同年式の「スパーダ」と「e:HEVスパーダ」では、後者の方が平均残価率で数%低くなる傾向が見られます。数%の差と聞くと小さく感じるかもしれませんが、300万円を超える車両では10万円以上の差となる場合もあります。
ただし、ハイブリッド車の環境性能や静粛性を重視するユーザーには一定の需要があるため、極端にリセールが悪いというわけではありません。特に都市部での使用やエコ意識の高いユーザー層からの評価は依然として高く、売却先によってはガソリン車と同等の価格がつくケースも存在します。
ステップワゴンのリセール、グレード別比較

aisyalaboイメージ
ステップワゴンのグレードによってリセールバリューは大きく異なります。これは装備の充実度や安全性能、デザインの洗練度などにより中古市場での人気が左右されるためです。特に「スパーダ プレミアムライン」や「モデューロX」などの上位グレードは、装備やデザイン性の高さ、専用パーツの存在などから高値で取引される傾向があります。
例えば、2022年式のスパーダ プレミアムラインでは、平均で80%以上の残価率を記録しており、非常に高評価です。このモデルには先進運転支援システムや高品質な内装仕上げが採用されており、ファミリー層だけでなく、趣味用途で利用する層からの支持も厚いことが高リセールにつながっています。また、人気のボディカラー(ホワイトやブラック)を選ぶことで、さらに査定額が上がる可能性もあります。
一方で、廉価グレードは装備面の物足りなさや安全性能の簡略化などが影響し、リセールが伸び悩む傾向にあります。特にエントリーグレードでは中古車としての魅力が薄くなりがちで、取引価格も下がりやすくなっています。ただし、走行距離が短く、メンテナンス状態が良好であれば、それなりの評価を得ることも可能です。
このように、ステップワゴンをリセール重視で購入するのであれば、上位グレードを選ぶことが有利です。装備内容と人気カラーの組み合わせを意識することで、将来的な売却時に高値で手放せる可能性が高まります。
わくわくゲートはなぜ廃止されたのですか?

HONDA公式サイト
ステップワゴンの象徴的な機能であった「わくわくゲート」が新型で廃止された理由は、安全基準の変化と製造コストの観点が主な要因とされています。
特にリアの構造が複雑になることで衝突安全性能の確保が難しくなったこと、加えて製造コストが上昇してしまうことから、結果的に廃止されました。
ただし、わくわくゲートを評価する中古車ユーザーは多く、5代目モデルはこの機能のおかげで高い人気を維持しています。
中古はなぜ高い?需要と流通事情

aisyalaboイメージ
中古のステップワゴンが高額で取引されている理由は、ファミリーカーとしての高い需要と、新車の納期遅延による影響が重なっているためです。特にファミリー層にとっては、3列シートで使い勝手が良く、安全装備も充実しているステップワゴンは魅力的な選択肢となっています。
さらに、2022〜2023年は半導体不足の影響で新車の納期が大幅に遅れたため、すぐに乗れる中古車へのニーズが急増しました。ディーラーに注文しても納車まで数ヶ月以上かかるという状況の中、即納可能な中古車に注目が集まり、結果として価格が吊り上がったのです。
加えて、リースアップ車や下取り車として出回る比較的新しい年式のステップワゴンは、走行距離が短く状態の良い個体が多いため、競争率が高まっています。オークションや中古車サイトでは、こうした優良物件がすぐに売れてしまうこともしばしばあります。
これにより、状態の良い中古ステップワゴンには高いプレミア価格が付くことも少なくありません。特に人気の高いスパーダ系グレードや、黒・白といった定番カラーの車両には、数十万円単位で新車に迫るような価格が付くケースもあります。
ヴォクシーとステップワゴンのリセールバリュー比較

aisyalaboイメージ
ステップワゴンのリセールバリューは、トヨタのヴォクシーと比較しても遜色ないレベルです。両者ともミドルサイズミニバンとして高い支持を受けており、中古市場でも常に一定の需要があります。
たとえば、3年落ちで比較するとヴォクシーの最大残価率は109.1%、一方でステップワゴンも90%を超えるグレードがあり、非常に健闘しています。このような高い残価率は、新車価格に対して中古車価格がほとんど変わらないほどの評価を受けている証です。
また、ヴォクシーはカスタム志向の強いユーザーからの支持が厚いのに対し、ステップワゴンはファミリー向けとしての使いやすさを評価されており、目的に応じて選ばれる傾向があります。そのため、どちらが優れているかは単純に比較できず、ユーザーのニーズや使用シーンによってリセールの評価も変わります。
このため、「ヴォクシーの方がリセールが良い」と決めつけるのではなく、グレードや装備によって見極めることが重要です。リセールを重視するなら、人気グレードやカラー、装備が揃った車種を選ぶことが大切です。
総まとめ:ステップワゴンのリセールが悪いのは本当か?
-
3年落ちのモデルは70〜90%と高いリセール率を誇る
-
年式が新しいほどリセールは安定して高水準になる
-
10年落ちではリセール率が10〜30%にまで低下する傾向がある
-
残価率は年式だけでなくカラーや装備でも左右される
-
3年目の売却は車検前で査定額が高くなる可能性がある
-
5年落ちでもガソリン車は70%以上のリセールを維持しやすい
-
ハイブリッド車は構造や整備コストの理由で評価が落ちやすい
-
スパーダプレミアムラインなど上位グレードは高く評価されやすい
-
廉価グレードは装備の少なさがリセールに不利に働く
-
わくわくゲート搭載の旧型は中古市場で根強い人気がある
-
新車の納期遅れにより中古ステップワゴンの価格が高騰した経緯がある
-
黒・白といった人気カラーは査定額を押し上げる要因となる
-
モデルチェンジ前に売ることで下落リスクを軽減できる
-
メンテナンス状態や走行距離の少なさは高額査定に直結する
-
ヴォクシーと比較してもステップワゴンのリセールは健闘している