家族で出かけた楽しいドライブのはずが、後席から「暑い…風が来ない…」という声。そんな経験はありませんか?
とくに夏場のフリードは、タイプによっては前席にしかエアコンの吹き出し口がなく、後席にはほとんど風が届かない構造になっているため、体感温度がグッと上がってしまいます。
しかも、大きなガラス面や黒いボディカラーは、直射日光をもろに受けて車内の温度上昇に拍車をかけます。
「じゃあどうすれば快適になるの?」と思ったあなたに向けて、この記事ではフリード後席の暑さ対策の決定版ともいえる実践テクニックを紹介します。
USBファンや断熱フィルム、サンシェードなど、すぐに使えるグッズから、購入前にチェックすべきグレードの違いまで、暑さの原因とその対策をわかりやすく解説。
家族みんなが快適に過ごせる車内環境をつくるためのヒントを詰め込みました。
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- フリード後席が暑くなる構造的な理由
- エアコンの風が届かない原因と対処法
- 窓構造や車体カラーによる温度上昇の影響
- 効果的な暑さ対策グッズと組み合わせ方
フリード後席の暑さ対策|なぜ暑いのか?構造と通気の問題点
なぜ後席にはエアコンがなく、風が届かないのか?

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フリードの後席が暑くなりやすい主な理由は、後席エアコンが装備せれていないタイプではエアコンの吹き出し口が前席にしかない点にあります。風が前方で止まり、後部座席までは十分に届きません。
特に、夏場は車内の温度が急上昇するため、エアコンの風が後席に届かない構造は致命的です。
例えば、家族で乗車中に子どもが後席で「暑い」と訴えることが多く、エアコンを強めても前席が冷えすぎてしまうだけという問題が発生します。これは前後席で快適性に大きな差が生まれる要因になります。
このような理由から、後席の快適性を高めるためには補助的な送風手段が必要になります。
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フリードの窓構造が断熱に弱い理由とは?

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言ってしまえば、フリードの窓構造は開放感を重視して設計されているため、断熱性能にはやや不利です。大きなガラス面積は視界の広さと車内の明るさを確保する反面、外からの熱も通しやすくなります。
例えば、日差しの強い昼間に屋外へ駐車した場合、ガラス越しに大量の熱が車内に流れ込みます。この熱はエアコンの能力だけでは処理しきれず、後席の体感温度が大きく上がってしまうことがあります。
このように考えると、窓構造の工夫が少ない車両では、断熱グッズなどを用いた補助対策が重要になることがわかります。
一部グレードでは後席用の天井吹き出し口が非搭載

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実際、フリードの中でも上位グレード以外のモデルには、天井に後席用のエアコン吹き出し口が付いていないものがあります。これが後席の暑さに拍車をかけています。
例えば、乗車人数が多い状況では後部座席の熱がこもりやすく、風が循環しにくくなるため、体感温度はさらに上昇します。前述の通り、エアコンが前席中心に設計されている場合、この影響はとても大きいです。
このような理由から、購入時にエアコンの装備状況を確認することは非常に大切です。
黒いボディカラーが車内温度に与える影響

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こう考えると、車体カラーも車内温度に大きく関係しています。特に黒や濃い色の車は日光を吸収しやすいため、夏場の車内温度が大幅に上がる傾向があります。
私の場合、黒のフリードに乗っていますが、直射日光に当たると車内温度が数分で高温になります。白やシルバーと比較して、体感温度が明らかに違うのです。
このような理由から、黒系の車を選ぶ場合は、より強力な遮熱対策が必要になります。
エアコンの風はどこまで届く?風の到達距離を検証

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ここで注目すべきなのは、エアコンの風が実際にどの位置まで届いているのかという点です。風量を最大にしても、フリードの場合は前席の肩あたりで風が止まってしまうことが多いです。
例えば、助手席から後席に手を伸ばしても、風を感じられないことがあります。つまり、風が後席まで届かないために、冷却効果が大幅に落ちてしまうのです。
このため、扇風機などで風を補助することで、空気の循環を改善し、後席でも冷風を感じられるようになります。
フリード後席の暑さ対策グッズ7選と実践レビュー
USBファンで前席の冷風をしっかり後席まで送る
このため、フリードの後席に涼しい風を届けるにはUSBファンの導入が効果的です。車内の空気を循環させることで、前席のエアコンから出た冷風を後席に届けることができます。
例えば、クリップ式の小型ファンを前席のヘッドレストやグリップ部分に取り付ければ、簡単に風の流れを作ることができます。首振り機能があれば、車内全体に風を行き渡らせることも可能です。
このように、後席で風を感じられるようになると体感温度が大きく下がり、乗車中の快適性が一気に向上します。
サンシェードで直射日光を防ぎ、温度上昇を抑える
このような理由から、車内温度の上昇を抑える基本アイテムとしてサンシェードが挙げられます。直射日光をブロックすることで、車内の温度上昇を防止できます。
例えば、フロントガラスだけでなくサイドやリアガラスにも使える専用設計のサンシェードを活用すれば、日差しの侵入を効果的に防ぐことが可能です。
ただし、サイズが合わないと隙間から光が差し込むので、車種専用タイプを選ぶとより効果的です。
断熱フィルムで窓からの熱の侵入を防止
このため、窓ガラスに断熱フィルムを貼ることで、外部からの熱の侵入を抑えることができます。赤外線や紫外線を大幅にカットする効果があり、車内温度の上昇を緩やかにします。
例えば、専門業者に依頼して断熱フィルムを施工すると、均一に仕上がり、美観も損なわず効果を発揮します。自分で貼るタイプもありますが、仕上がりにムラが出る場合もあるため注意が必要です。
このように、断熱フィルムは見た目の変化も少なく、長期的に暑さ対策ができる方法の一つです。
ポータブルクーラーで後席にも冷風をプラス
私は、さらに冷却力を高めたいときにはポータブルクーラーの使用をおすすめします。エアコンの風だけでは足りない場面で、補助的に冷風を送り出せるのが強みです。
例えば、USBやシガーソケットから電源を取るタイプであれば、設置や運用も比較的手軽に行えます。コンパクトなサイズでも冷却性能が高く、後席での使用にも最適です。
ただし、風の出力や稼働音には製品ごとの差があるため、レビューを参考に選ぶのが良いでしょう。
冷却ジェルマットで座席自体の温度を快適に保つ
これを活用すれば、座席そのものの温度上昇を抑えることができます。冷却ジェルマットは、チャイルドシートやジュニアシートに敷いて使用することで、体感温度を下げる効果があります。
例えば、エアコンが効き始めるまでの時間でも、マットに座ることで「暑い!」という不満を減らすことができます。
ただし、長時間使用するとぬるくなる場合もあるため、使用後は冷蔵庫などで再冷却しておくと効果を持続できます。
複数の対策グッズを組み合わせて効果を最大化
このように、単体のグッズでは限界があるため、複数の暑さ対策グッズを組み合わせて使うことが重要です。「冷却」「遮熱」「循環」の3方向からアプローチすることで、より快適な車内環境が実現します。
例えば、USBファンで風を循環させつつ、サンシェードで日差しをカットし、さらに冷却ジェルマットで座面を冷やすという組み合わせが効果的です。
これらの対策を同時に実施することで、後席でも快適に過ごせる空間づくりが可能になります。
さらに、車載冷凍庫、冷蔵庫があれば水分補給用のドリンクや、ひんやりグッズを冷やして最適な状態で使用もできます。
フリード後席の暑さ対策を総括するポイント:まとめ
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後席が暑くなる主因は前席のみにエアコン吹き出し口がある構造
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夏場は車内温度が急上昇し、後席まで冷風が届かない
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フリードの大きなガラス面は断熱性に不利
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強い日差しにより後席の体感温度が著しく上がる
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一部グレードは後席用天井吹き出し口が非搭載で暑さがこもる
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黒いボディカラーは太陽光を吸収しやすく室温が上がる傾向
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前席からのエアコン風は後席の肩あたりで止まりがち
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USBファンを使えば前席の冷風を後席に届けられる
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サンシェードは直射日光を防ぎ温度上昇を抑えられる
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窓に断熱フィルムを貼ることで熱の侵入を防げる
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ポータブルクーラーは冷却補助として有効
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冷却ジェルマットは座席の熱さを緩和できる
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暑さ対策は単独よりも複数併用が効果的
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「冷却・遮熱・循環」の3方向からの対策が鍵となる
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購入時には後席エアコン装備の有無を必ず確認するべき
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