N-BOXにUSBポートがない!見つからない、または使えないと感じたことがある方は少なくありません。年式やグレードによってUSBポートの純正の位置や仕様が異なるため、スマホを充電したいときや音楽を聴きたいときに戸惑うケースが多く見られます。
特に純正装備だけではポート数が足りず、増設や後付けを検討するユーザーも増えています。この記事では、N-BOXのUSBポートがないときに考えられる原因や確認方法、そして効果的な対処法を分かりやすく解説します。
USBポートの位置が分からない場合や、スマホホルダーをどこに設置すれば使いやすいか迷っている方、不具合や通電しないときの原因を知りたい方にも役立つ内容です。
さらに、シートヒーターとUSB電源の関係、USBケーブルのタイプや選び方、音楽再生時の接続ポイントなど、日常的な使用シーンで活かせる実用的な情報も紹介しています。
この記事を読むことで、N-BOXのUSB環境をより快適に整えるための知識が身につき、スマホの充電や音楽再生をよりスムーズに楽しめるようになります。
- N-BOXのUSBポートの純正がどこにあるかを具体的に把握できる
- 純正USB装備の内容や増設・後付けの方法を理解できる
- スマホの充電や音楽再生を安定させる使い方が分かる
- 不具合が起きたときの原因と解決の手順を知ることができる
N-BOXにUSBポートがない時の確認ポイント
- USBポートの純正はどこにあるかチェックする
- 純正USB装備の内容を理解する
- 増設・後付けでUSBを追加する方法
- スマホを充電するためのおすすめ手段
- スマホホルダーはどこにつけるのが使いやすいか
- 不具合・使えないときに考えられる原因
USBポートの純正はどこにあるかチェックする
N-BOXは年式やグレード、装着ナビによってUSB端子の位置と役割が異なります。前席のシフトノブ左側やインパネトレー付近、グローブボックス内、センターコンソール部などを順に確認します。
社外ナビ装着車では、ナビ本体前面や背面に接続端子がある場合もあります。充電専用端子とナビ接続用端子は見た目が似ていても役割が異なるため、アイコン表示や取扱説明書を併せて確認すると混同を避けられます。
位置確認のコツ
- 端子群に並ぶうち、一番左がナビ接続用のケースがあるため充電不可の可能性を考慮します。
- 後席用はディーラーオプションで追加されることがあり、右側サイドポケット付近を確認します。
- 端子カバーを閉じた状態では見落としやすいため、カバーの有無をチェックします。
純正USB装備の内容を理解する

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旧型ではUSB Type-Aが2口で2.5Aの充電専用、現行型ではType-Cが標準という構成が代表的です。充電専用端子はデータ通信を伴わず、スマートフォンの給電に向いています。
一方でナビ連携が必要なCarPlayやAndroid Autoは、ナビ接続用の指定ポートを使います。USB延長ケーブルやハブをかませると給電が不安定になる例があるため、最短の純正ケーブルや推奨のケーブル長を意識すると安定しやすくなります。
表は、代表的な装備の違いを整理したものです。
世代 | 端子種別 | 口数 | 主用途 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2代目 JF3/JF4 | USB Type-A | 2 | 充電専用 | 2.5A、通信不可とされています(取説参照) |
3代目 JF5/JF6 | USB Type-C | 1 | 充電専用 | 位置はインパネ付近が中心 |
ディーラーオプション | Type-C PD | 1 | 急速充電 | 最大45Wの給電(アクセサリー) |
ディーラーオプション後席 | Type-C | 1 | 後席充電 | 最大3A、保護機構付き |
(参照:Honda 取扱説明書 N-BOX 充電専用USBジャック – https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/n-box/2021/details/136152090-74896.html)
増設・後付けでUSBを追加する方法
USBが足りない場合は、主に二つの方向性を考えられます。まず、車両側の空きポートやナビ周辺の未使用端子を活用し、社外ナビ用のUSBケーブルや専用の増設ユニットを取り付ける方法です。この場合、見た目の一体感に優れており、内装とのデザイン統一も損なわずに済みます。
また、ナビ連携機能を生かせる製品や、HDMIポートを併設して動画出力を可能にするタイプも存在します。DIYで取り付ける場合は、内装の分解手順や固定位置に注意し、配線を無理に曲げないように作業を行うことが重要です。
もう一つの方法は、アクセサリーソケット(シガーソケット)を活用し、USBカーチャージャーを使用する手段です。こちらは取り付けが容易で、ソケットに差し込むだけで複数ポートを利用できる手軽さがあります。
最近では、最大出力60Wクラスの高出力モデルや、QC3.0やPD対応タイプなど、さまざまな製品が登場しています。スマートフォンだけでなく、タブレットや小型PC、ドラレコなど複数デバイスを同時に給電したい場合にも便利です。
現行モデル向けには、純正のUSB PDチャージャー(Type-C 最大45W)も純正アクセサリーとして設定されており、PCやタブレットの給電にも対応するとされています。
さらに、後席専用のType-C増設ユニットも選択できるため、家族や同乗者が同時に充電する場面でも安心です。見た目の美しさと実用性を両立させるには、配線を隠せる取り回しや、純正風に仕上げられる部品選びが鍵となります。
(参照:Honda Access USB PDチャージャー 製品情報 – https://www.honda.co.jp/ACCESS/nbox/convenient_comfortable_outdoor/usbpdcharger/)
スマホを充電するためのおすすめ手段

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日常利用で安定性を最優先するなら、充電専用の純正端子や、信頼性の高いUSBカーチャージャーの単独使用が実用的です。スマートフォンの急速充電を狙う場合は、PD対応のType-C出力を選ぶと効率的に給電できます。
渋滞時や停車中に動画視聴などで消費が大きい場合は、車両バッテリーに配慮して外部のモバイルバッテリーも併用すると電力管理がしやすくなります。ワイヤレス充電パッドを導入する場合は、給電源に余裕を持たせ、滑り止めや放熱面を確認して安全側に運用します。
スマホホルダーはどこにつけるのが使いやすいか
視界を妨げず、配線の取り回しが短くなる位置が使い勝手の目安です。ダッシュボード上の吸盤タイプは視線移動が少なく、エアコン吹き出し口用は目線が近く配線も短く済みます。
マグネットタイプは着脱が容易ですが、ワイヤレス充電と併用するならホルダー側の対応規格と保持力を確認します。車両の造形と干渉しない位置を選び、走行中の落下やぐらつきを防ぐ固定方法を優先します。
不具合・使えないときに考えられる原因

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接触不良や端子の汚れ、延長ケーブルやハブの組み合わせによる電圧降下が典型的なトラブル原因として挙げられます。車内では埃や湿気がたまりやすく、特に冬場の静電気や夏場の高温で端子部が酸化しやすくなるため、定期的にクリーニングクロスなどで軽く拭き取ることが有効です。
ケーブルの差し込みが浅い、または根本が曲がっていると電流が安定せず、充電中に接続が途切れる現象が発生します。これに加え、機器側の充電制御が働き、バッテリー温度が高い場合や電圧変動を検知した際には、自動的に電流を絞る仕組みが備わっているため、環境条件の影響も考慮する必要があります。
端子が奥に引っ込んで差し込みづらい、差すと通電が途切れるといった事象は、内装側の固定不良や樹脂部の変形が原因となっている場合があります。特に夏場の直射日光でプラスチックが熱膨張し、端子の保持力が低下するケースもあるため、無理に押し込まず販売店で点検を受けると安心です。
端子の接触不良を疑う場合は、LEDライトで内部を確認し、端子の金属片が折れたり歪んだりしていないかをチェックすると早期発見につながります。
まずは別のケーブルや別端末を用いて切り分けを行い、エンジンの電源モードを変更して再接続し、改善の有無を確認します。また、一時的に通電するがすぐに停止する場合は、ヒューズ切れや電源ラインの断線も疑われます。
電装系統に問題がある際は、素人判断で分解せず、整備士に依頼して原因を特定するのが安全です。さらに、USBメモリーやハードディスクなどのストレージ機器は、車載では振動や温度変化によってデータ破損のリスクが高く、動作保証外であることが多いため、使用を控えるか短時間の利用に留めるのが無難です。
N-BOXのUSBポートがない時の対策とおすすめアイテム
- 正しい使い方と気をつけたいポイント
- シートヒーターとUSB電源の関わり
- USBケーブルのタイプと選び方のコツ
- 音楽を聴くときの接続方法
正しい使い方と気をつけたいポイント

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充電専用端子はデータ通信を伴わないため、CarPlayやAndroid Autoの接続(» android auto基本とQ&A【2025年】)には必ず専用のナビ接続用ポートを使用する必要があります。
誤って充電専用端子に接続しても認識されず、通信機能を使えない場合が多いです。ナビ連携を安定して行うには、純正推奨のポートやケーブルを使用し、ケーブルの規格と長さを確認することが基本です。
また、USB延長や分岐ハブを使うと、接触点が増えて電圧降下が起こりやすく、結果として充電や通信が不安定になりやすいという特徴があります。そのため、可能な限り直接接続を心がけるのが理想です。
配線は最短で取り回し、曲げ半径に十分な余裕を持たせて、コネクタや端子部分への負担を軽減します。狭いスペースに無理に押し込むと内部のケーブル被覆が傷み、断線や通電不良につながることがあるため、ゆとりを持った固定方法を選びましょう。
また、端子部分にホコリや金属片などの異物が付着すると、通電が阻害されたりショートの原因となるため、定期的な点検と清掃を行うことが大切です。未使用時は防塵カバーを閉じておくことで、湿気やほこりから端子を守ることができます。
さらに、高温環境下ではスマートフォンやタブレット側の充電制御機能が働き、発熱を防ぐために充電速度が自動的に抑えられることがあります。
特に夏場の直射日光が当たるダッシュボード上では端末温度が急上昇しやすく、バッテリーの劣化を早める要因にもなります。
そのため、日陰の位置に端末を設置するか、エアコンの風が当たる位置にホルダーを設置するなど、温度管理にも気を配ると安全で効率的です。加えて、冷却ファン付きのスマホホルダーや放熱シートを併用すると、発熱対策としてより効果的です。
シートヒーターとUSB電源の関わり

ホンダ公式サイト:NBOX
シートヒーターは消費電力が比較的大きく、エアコンやライトなど他の電装品と同時使用すると、電圧が一時的に変動することがあります。アイドリングストップからの再始動時も電力が低下する場合があると案内されており、給電が瞬断したように見えるケースがあります。
長時間の高出力充電が必要なときは、エンジン稼働中に行い、不要な電装品をオフにして電源余力を確保すると安定しやすくなります。
(参照:Honda Access USB PDチャージャー 注意事項 – https://www.honda.co.jp/ACCESS/nbox/convenient_comfortable_outdoor/usbpdcharger/)
USBケーブルのタイプと選び方のコツ
USBタイプ | 主な搭載例 | 通信機能 | 最大出力(給電) | 主な用途 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
USB 2.0 Type-A | 旧型車、国産車中心(~2020年代前半) | あり(480 Mbps) | 約5V / 0.5〜1.5A(2.5〜7.5W) | スマホ充電、CarPlay/Android Auto(有線) | 一般的な標準ポート。データ転送可能。 |
USB 3.0 Type-A | 一部上級グレード車・高級輸入車 | あり(5 Gbps) | 約5V / 1.5〜2.1A(7.5〜10.5W) | 高速データ通信、動画再生、急速充電 | 青色の内側が特徴。まだ普及率は低い。 |
USB Type-C(USB 3.1 / 3.2) | 新型車・EV中心(2020年代後半~) | あり(10〜20 Gbps) | 5V / 3A(最大15W)〜 PD対応で最大100W | 急速充電、CarPlay/Android Auto、映像出力対応 | 双方向通信・高出力充電が可能。リバーシブル設計。 |
USB Type-C(Power Delivery対応) | EV・高級SUV・最新国産車 | あり(規格に依存) | 最大240W(48V/5A) | ノートPC充電、タブレット給電 | 車内電源としての利用が増加。 |
USB専用充電ポート(データ非対応) | 後席用、商用車、タクシー等 | なし | 5V / 2.4A(12W)など | スマホ・タブレットの充電専用 | 「CHARGE ONLY」や「DC 5V」と表示されることが多い。 |
USB-C + HDMI併用ポート | 一部EV・高級車 | あり(映像転送対応) | 最大60W | ディスプレイ出力、車内エンタメ接続 | USB-C経由で映像や音声を外部モニターへ出力可能。 |
充電速度はケーブルの仕様に大きく左右されます。特に近年のスマートフォンやタブレットは急速充電規格が複雑化しており、ケーブル選びが性能発揮の鍵となります。
Type-C to CでPD(Power Delivery)に対応したeMarker付きケーブルは、高出力充電に適しており、最大60W以上の出力にも耐える設計が特徴です。
ノートPCやタブレットなど消費電力が大きい機器を接続する際は、このタイプを選ぶと安定した充電が可能です。PD非対応のケーブルを使用すると、規格上の制限で5V出力しか得られず、充電速度が著しく低下する場合があります。
用途 | 推奨USB規格 | 備考 |
---|---|---|
スマートフォン充電 | USB-A 2.0以上 または USB-C PD対応 | 高出力対応で急速充電可 |
CarPlay / Android Auto(有線) | USB 2.0以上(データ対応ポート) | データ転送必須、充電専用ポート不可 |
映像・音楽再生(USBメモリ) | USB 2.0 / 3.0 | 一部フォーマット制限あり(例:FAT32対応) |
ノートPCやタブレット給電 | USB-C PD対応 | 出力60〜100W対応車が必要 |
後席充電用 | USB専用給電ポート | データ通信なしで安全・低コスト |
Lightning機器を使用する場合は、AppleのMFi認証を取得したケーブルを選ぶと、互換性のトラブルを防ぎやすく、OSアップデート後も安定して使用できます。
非認証ケーブルでは認識エラーや充電中断が発生する例があるため、信頼できるメーカー製を選ぶのが無難です。Type-A端子しかない環境では、太めのケーブルで導体抵抗の低いものを選ぶと損失が少なく、長時間の充電でも電圧降下を抑える効果があります。
特に車内ではケーブル長が長くなりがちですが、長すぎるケーブルは電力損失の原因になるため、必要最小限の長さを選ぶことが推奨されます。
チェック項目 | N-BOXで特に注意すべき点 |
---|---|
データ通信対応か | ナビ/スマホ連携(例:Apple CarPlay/Android Auto)を使いたいなら、「データ通信対応(データ+給電)ケーブル」が必須。N-BOXでは「充電専用」ポートと「通信対応」ポートが混在していることがあります。 (Yahoo!知恵袋) |
給電アンペア・出力 | 標準ポートで「2.5A」や「3A」の表記あり。例:2018年モデルで「USBジャック(2.5A)は充電専用」です。 (Honda) ケーブルも十分な電流に耐える仕様のものを選びましょう。 |
コネクタ形状/長さ/取り回し | N-BOXのUSBジャックが“Type-A”形状である仕様が多く示されています。 (Honda) スマホがUSB-Cの場合でも「スマホ側USB-C ⇔ 車側USB-A」のケーブルが必要です。車内では短め・取り回し良好なケーブルが使いやすいです。 |
充電専用ポートかどうか | 標準装備ポートの多くが「充電専用」と明記されており、データ通信機器を挿しても動作しない/保証対象でないとされている例があります。 (Honda) |
将来の拡張性 | 後席用USBや急速充電対応(USB-PD/Type-C)を検討するなら、ケーブルもUSB-C対応、あるいは変換ケーブルを用意しておくと安心です。 |
また、断線防止の観点から、コネクタの付け根に過度な負荷がかからないように配線を取り回すことが大切です。ケーブルをシートの隙間に挟んだり、引っ張った状態で使うと内部の銅線が徐々に切れ、通電が不安定になります。L字型プラグや補強スリーブ付きの製品を選ぶと、取り回しが楽で長持ちします。
さらに、温度の高い夏場はケーブル素材の劣化が進みやすいため、耐熱性のあるナイロンメッシュ被覆などを選ぶと耐久性が向上します。ケーブルは消耗品であるため、数年に一度は状態を確認し、端子の変色や被覆のひび割れが見られた場合は早めに交換すると安心です。
音楽を聴くときの接続方法
音楽再生の経路は、Bluetooth接続、ナビ接続用USB経由のCarPlayまたはAndroid Auto、AUX入力やHDMI経由のミラーリングなど複数あります。ナビとスマートフォンを有線でつなぐ場合は、対象のポートであることを確認し、案内に沿って初回設定を行います。
設定手順はOSごとに異なり、Android Autoはアプリ設定とUSB接続、CarPlayはSiriの有効化とケーブル接続が基本です。純正の充電専用端子に接続しただけでは再生アプリが表示されないため、ナビ側の入力切替を含めた手順を確認します。
(参照:Android Auto ヘルプ セットアップ手順 – https://support.google.com/androidauto/answer/6348029?hl=ja)
(参照:iPhoneでCarPlayを使う 手順 – https://support.apple.com/ja-jp/108415)
N-BOXのUSBポートがない時の解決アイデアのまとめ
- 端子の位置と役割を把握して見落としを減らす
- 充電専用とナビ接続用の違いを理解して使い分ける
- 旧型のType-Aは2.5Aで通信不可が基本とされる
- 現行はType-C中心で位置はインパネ周辺が多い
- 急速充電はPD対応のType-C出力を選ぶと効率的
- 後席充電はディーラーオプションの追加も検討
- アクセサリーソケット経由なら多ポート化しやすい
- 延長やハブは電圧降下が起きやすく安定性に影響
- 端子の汚れや固定不良は早期に点検を依頼する
- ケーブルは規格適合と長さの最適化が効果的
- 高温時は端末保護のため充電速度が落ちやすい
- 音楽再生はナビ接続用ポートで初回設定を行う
- シートヒーター併用時は電源余力に配慮して使う
- モバイルバッテリー併用で車両バッテリーに配慮
- 取説と公式情報で仕様と注意事項を再確認する
(参照:Honda 取扱説明書 N-BOX 充電専用USBジャック – https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/n-box/2021/details/136152090-74896.html)