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「ステップワゴン 1500w 後付け」と検索している方の多くは、キャンプや車中泊、災害時の備えなどで高出力の電源を車内で使いたいと考えているのではないでしょうか。特に、新型ステップワゴンに1500Wのコンセントがオプションで用意されているか、ディーラーで後付けが可能かどうかは、購入やカスタムを検討するうえで気になるポイントです。
しかし、現行のステップワゴンでは1500Wのコンセントは標準装備されておらず、メーカーオプションでの設定もありません。ハイブリッド仕様のe:HEVや、上位グレードのe:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONでも、1500Wの電源には対応していないのが実情です。ただしディーラーオプション100V・100Wのコンセントの後付けは可能です。
設置場所はどこかというと、ラゲッジルームの側面内に設置されています。このコンセントではスマートフォンやノートパソコンの充電程度にしか使えず、炊飯器や電子レンジといった家電の使用には力不足です。
そのため、1500Wの出力が必要な場合は、市販品のインバーターやポータブル電源を活用する方法が現実的です。この記事では、ステップワゴンの電源仕様の現状をふまえたうえで、実用的な後付け手段についてわかりやすく紹介していきます。
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現行のステップワゴンには1500Wコンセントの設定がないこと
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ディーラーオプションで後付けできるのは100V・100Wコンセントであること
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高出力の電源が必要な場合はポータブル電源やインバーターが現実的であること
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e:HEVやスパーダなどの上位グレードでもコンセント電源仕様はできない
ステップワゴンに1500wのコンセントは後付けはできる?

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本記事掲載の車両
ホンダ ステップワゴン (6代目)2022年5月発売
型式 6AA-RP8 5BA-RP6 5BA-RP7
1500Wコンセントのオプション設定は無し
現在のステップワゴンのラインナップでは、1500W対応のAC100Vコンセントは標準装備はもちろん、オプション設定としても提供されていません。これは、現行モデルの開発段階でホンダが「多くのユーザーが高出力の電源を必要としていない」と判断した結果だと考えられます。
そのため、炊飯器や電気ポット、電子レンジといった家庭用の高出力家電を車内で使うといった用途には不向きです。
一方で、スマートフォンの充電やノートパソコンの使用など、比較的低出力の電力を必要とする用途であればディーラーオプションの100V/100wのコンセントで問題なく対応できます。結果的に、ステップワゴンは「車内で過ごす快適さ」には配慮しつつも、電源に関しては控えめな設計方針が取られているのです。
新型ステップワゴンに1500W電源はなし
これには明確な理由があります。ホンダは現行モデルの設計時に、市場調査や顧客の利用実態を踏まえた上で「1500Wクラスの電源は必須ではない」と判断したため、あえてその搭載を見送りました。
高出力の電源を搭載することで車両全体のコストが上がったり、バッテリーへの負荷が増える懸念があった可能性もあります。
ただし、実際には車中泊や災害時の備えとして大出力の電源を求める声も一部には存在します。そのため、メーカーへの要望やフィードバックが寄せられているのも事実です。
今後のモデルチェンジやアクセサリー展開において、こうしたニーズへの対応がなされる可能性も否定できません。
e:HEVハイブリッドも対応していない

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e:HEVは高効率なハイブリッドシステムとして評価されていますが、その電力を外部への出力に利用することは常用とされていません。
そのため、トヨタや他のメーカーが提供する「外部に電力を分ける」機能には対従しておらず、これにより家電の代用としての利用は困難です。
ただし、日常の走行時など音も無くスムーズな動作は魅力で、これはあくまで使用目的の違いによるものです。
SPADAやPREMIUM LINEも同じ状況
たとえば最上級グレードとされるSPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONを選んだ場合でも、電源周りの機能が特別に強化されているわけではありません。
外装や内装に関してはより高級感のあるデザインが採用されているため、視覚的な満足度は高いと言えますが、電気源の種類や処理能力といった技術的な部分には変更はありません。
そのため、電源をそれなりに活用したいと考える方は、このグレードを選んだことで電気周りの利便性が向上するわけではないことを理解しておきましょう。
ディーラーで後付けできるのは100Wまで
オプション代 19,800円
ここで可能なのは、ディーラーオプションによって装着可能な100WのAC100Vコンセントの後付けです。メーカー純正のアクセサリーとして提供されており、車種専用設計のため、配線や取り付け位置も適切に設計されていて安心して利用できます。
HONDA公式サイトアクセサリーデジタルカタログ10ページに記載されています。
HONDA公式サイト:アクセサリーデジタルカタログ
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この100Wコンセントは大容量とは言えませんが、スマートフォンやタブレットの充電、さらには小型のノートパソコンの電源供給には十分対応可能です。加えて、デジカメやポータブルルーターなどの周辺機器にも利用できるため、実用性は高いと言えるでしょう。
とはいえ、注意点もあります。取り付けには部品代のほか工賃がかかり、トータルで4~5万円前後になるケースもあるため、費用対効果を見極めて導入を検討する必要があります。
結果的に、このオプションは大出力を求めないユーザーにとっては、手軽かつ信頼できる現実的な選択肢となるでしょう。
実際の100Vコンセントはどこにある?

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100Vコンセントの実際の設置場所は、3列目シートの左側、ラゲッジスペースの側面にある専用のパネル内です。この場所は一見するとわかりにくいこともありますが、フタでしっかりと覆われており、使用しないときは見た目もスッキリとしています。
見つけやすさという点では少し工夫が必要かもしれませんが、ラゲッジルームの端に設置されているため、荷物の積み下ろしの邪魔にはなりません。
このコンセントは防塵性を考慮して、フタを開ける構造となっており、使うときはまずそのカバーを開ける必要があります。さらに特徴的なのは、プラグを差し込む際に90度回転させる特殊な差し込み方法です。通常の家庭用コンセントとは操作感が異なるため、初めて使用する方は少し戸惑うかもしれません。
ただし、この構造によってプラグが不意に抜けてしまうのを防ぎ、しっかりと接続されるというメリットもあります。夜間や暗い場所で使う際には、あらかじめ延長コードやライトを準備しておくと、よりスムーズに使えるでしょう。
ステップワゴンへ1500wコンセントは後付けできない!だから試したい選択肢

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ディーラーオプションで設置・後付け
ここで、ディーラーオプションの100V・100Wコンセントについて整理しておきます。まず、車両に適合した専用品であるため、安心して利用できる点は大きな利点です。また、正規の取り付けなので保証にも影響しません。
一方で、設置場所がラゲッジの奥まった位置であることや、コンセントの抜き差しにコツがいるなど、慣れるまでは使い勝手に課題が残ります。さらに、取り付けには工賃込みで約5万円前後かかるという報告もあるため、コスト面でも検討が必要です。
【 おすすめの解決策 】ポータブル電源の活用!非常時にも活躍
このように考えると、1500Wの高出力が必要な場面ではポータブル電源を利用する方法が現実的です。なぜなら、ポータブル電源であれば車載バッテリーに負担をかけず、停車中でも安定して電力を供給できるからです。
例えば、停電時に家庭用炊飯器や電気ポットなどを使いたい場合、市販の大容量ポータブル電源を活用すれば十分対応できます。車外にも持ち出せるため、キャンプやアウトドアにも便利です。
市販のカーインバーターで電源確保
市販のカーインバーターを使えば、シガーソケットからAC100Vを取り出すことができます。ただし、これには注意点もあります。
というのも、多くのシガーソケットは120W程度までしか対応していないため、それ以上の機器をつなぐとヒューズが切れるリスクがあるのです。使用前にはインバーターの出力と車両側の仕様をしっかり確認する必要があります。
実際には、ノートパソコンやスマートフォンの充電など、軽めの用途であればインバーターで十分事足ります。
どの電源を選ぶかの決め手
・アウトドアやキャンプで1500W相当の家電を車内で使いたいなら、ポータブル電源
いずれにしても、自分の使い方に合った電源選びが大切です。スマートフォンの充電やパソコン利用などの軽い使用用途なら、ディーラーオプションの100Wコンセントの設置、もしくは市販の大容量インバーターを後付けする。アウトドアやキャンプで1500W相当の家電を車内で使いたいなら、ポータブル電源を用意するのが現実的です。
ただし、インバーターをバッテリーに直結する場合は専門知識が必要であり、DIYでの対応にはリスクも伴います。初心者であれば、安全性と汎用性の高いポータブル電源が安心でしょう。
e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONとの連携は?

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このグレードは、内外装の質感が高く、移動オフィス的な使い方をしたいユーザーにも人気です。ただし、他のグレードと同様に1500Wの電源は非対応となっています。
そのため、電源機能の充実を目指すなら、ポータブル電源を追加装備として検討するのがベターです。USBチャージャーなど標準装備されている部分も活用しながら、自分なりの快適装備を整えましょう。
費用やリスクに注目しよう
最後に、どの方法を選ぶにしてもコストとリスクのバランスを考えることが極めて重要です。ディーラーオプションで提供される純正装備は信頼性や保証の面で安心感がありますが、導入コストが高めであることを踏まえる必要があります。
一方、ポータブル電源を導入する場合は、設置が簡単で取り外しも自由なため、活用の幅は広いです。アウトドアや災害時にも使えるため、多目的に利用したい方には魅力的な選択肢といえるでしょう。
また、市販のカーインバーターを活用する選択肢もありますが、これにはいくつかの注意点があります。まず、対応できる出力の範囲を超えるとヒューズが飛んだり、車両側の電装系に悪影響を与える可能性があります。さらに、万一トラブルが発生した場合は、メーカー保証の対象外となることが多いため、使用には慎重さが求められます。
このように、どの選択肢にも一長一短があり、万能な解決策は存在しません。だからこそ、自身の使用目的や予算、設置の手間、保証への影響といった要素を丁寧に照らし合わせ、納得のいく形で最適な方法を選ぶことが求められます。
ステップワゴン 1500w 後付けは可能か?現状と代替策のまとめ
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現行ステップワゴンには1500Wコンセントの設定がない
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メーカーオプションでも1500Wは用意されていない
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ユーザーの大多数が高出力を必要としないという判断が背景にある
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e:HEVモデルでも外部出力への対応はされていない
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SPADA PREMIUM LINEでも電源機能は強化されていない
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ディーラーオプションで後付けできるのは100V・100Wまでのコンセント
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後付け100Wコンセントはスマホや小型PCには対応可能
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100Wコンセントはラゲッジの奥に設置される
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差し込みには特殊な回転式構造が採用されている
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工賃込みで約5万円かかるケースがある
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1500Wを使いたいならポータブル電源の導入が現実的
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ポータブル電源なら車外利用や災害時にも活用できる
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市販インバーターでもAC電源は確保可能だが出力に制限がある
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高出力インバーターは専門的な配線知識が必要
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安全性と保証を重視するなら純正装備かポータブル電源が最適




