ステップワゴン1500ccと2000ccの違いによる比較と選び方

ステップワゴンを購入検討している方に向けて、本記事では排気量ごとの特徴や選び方を徹底解説します。

まず気になるのが、1500ccと2000ccのパワーの差は？という点が気になる方もいると思います。エンジン性能やスペック比較をはじめ、1500ccと2000ccの燃費といった日常の維持費にも直結するポイントも見逃せません。

また、1500ccと2000ccの税金というコスト面の疑問にも触れつつ、駆動輪・駆動方式や総重量による走行性能の違いも整理しています。

さらに、ステップワゴンの1番いいグレードは？というグレード選びの悩みや、モデル比較、モデルチェンジ 歴代の進化についても触れており、購入時に知っておきたい情報をまとめました。

1500ccと2000cc 維持費の差も踏まえ、あなたにぴったりな一台を見つけるための参考にしてください。

ステップワゴン「1500cc・2000cc」の違いによる性能比較

1500cc、2000㏄のパワーは？

現在のステップワゴンには、1500ccのターボエンジンと2000ccのハイブリッドエンジンが用意されています。パワーで比較すると、ハイブリッドモデルの方が優れています。なぜなら、電動モーターによるアシストで加速性能が高く、トルクも強力だからです。例えば、2000ccのe:HEVモデルは、システム出力で184馬力、最大トルクは315Nmを発揮します。一方の1500ccターボは150馬力で203Nmです。このように数値からも明確な違いが見られます。動力性能を重視するなら、2000ccハイブリッドがおすすめです。

1500ccと2000ccの燃費は？

モデル名	パワートレイン	駆動方式	価格（税込）	燃費（WLTC）	乗車定員
e:HEV SPADA	ハイブリッド	FF	3,850,000円	19.6km/L	7名（8名）
e:HEV AIR	ハイブリッド	FF	3,553,000円	20.0km/L	7名（8名）
e:HEV SPADA PREMIUM LINE	ハイブリッド	FF	4,066,700円	19.5km/L	7名
SPADA	ガソリン	FF / 4WD	3,466,100円 / 3,686,100円	13.7 / 13.1km/L	7名（8名）
AIR	ガソリン	FF / 4WD	3,169,100円 / 3,411,100円	13.9 / 13.3km/L	7名（8名）
SPADA PREMIUM LINE	ガソリン	FF / 4WD	3,682,800円 / 3,873,100円	13.2 / 13.1km/L	7名

燃費の違いは車選びで非常に重要です。結論から言うと、2000ccのハイブリッドの方が燃費性能に優れています。これは、モーター走行が多く、エンジンの使用が抑えられるためです。具体的には、WLTCモードで2000ccは約19.6km/L、1500ccは13.3km/Lとなっています。たとえば長距離運転が多い方なら、年間の燃料費に大きな差が出てきます。ただし、市街地中心の利用であれば、1500ccでも十分な燃費性能といえるでしょう。

1500ccと2000ccの税金はいくらですか？

排気量	年間自動車税（目安）	差額（年間）	長期維持費への影響
1500cc（ガソリン車）	34,500円	–	低コストで経済的。保険料や点検費も安め。
2000cc（e:HEV車）	39,500円	＋5,000円	長期的に税額が高く、維持費が増える可能性あり。

自動車税は排気量に応じて異なる金額が設定されています。結論から言えば、1500ccモデルのほうが税額は安く抑えられます。これは、排気量のクラスごとに税率が決まっているためであり、制度上の明確な基準によるものです。たとえば、1500cc車の年間自動車税はおおよそ34,500円程度ですが、2000ccクラスになると39,500円ほどかかります。この5,000円の差は一見すると小さいように思えますが、5年、10年と長く乗り続けると大きな金額になってきます。さらに、これに加えて任意保険の料率や、点検費用などの維持費にも違いが出てくる可能性があります。そのため、なるべく維持コストを抑えたいと考える方には、1500ccモデルがより経済的な選択肢となるでしょう。

スペック比較で見るエンジン性能

ステップワゴンのエンジン性能は、搭載されているシステムによって大きく異なります。2000ccモデルには、ホンダ独自のハイブリッドシステムであるe:HEVが採用されており、エンジンと電動モーターの協調制御によって、優れた燃費性能と力強い走行感を両立しています。例えば、低速走行時にはモーターだけで走行できるため、ガソリンの消費を抑えつつ静かなドライブが可能です。加速時にはエンジンがスムーズに加わり、車重を感じさせないトルクフルな走りを実現します。

一方、1500ccモデルには直噴VTECターボエンジンが搭載されており、小排気量ながらパワフルな走行が可能なダウンサイジング技術が光ります。このターボエンジンは、燃費と出力のバランスに優れ、高速道路でのクルージングや長い登坂でもエンジンの唸りを感じさせず、安定した走りを提供します。さらに、ターボの恩恵により中低速域でのレスポンスも良好で、日常の街乗りにおいてもキビキビとした加速が体感できます。エンジン単体でのパワーでは2000ccハイブリッドにやや及ばないものの、軽量な車体と組み合わさることで走行性能は十分に満足できるレベルです。

駆動輪・駆動方式の違い

駆動方式の違いも見逃せません。ステップワゴン1500ccモデルには、FF（前輪駆動）と4WD（四輪駆動）の両方がラインナップされています。これにより、都市部から雪の多い地方まで幅広いニーズに対応できます。特に4WDモデルは、降雪地域や山間部などの滑りやすい路面において高い走破性を発揮し、安心感のある走行が可能です。雨天時や悪天候でも、トラクションが効いて安定したハンドリングを保てる点が魅力といえます。

一方で、2000ccハイブリッドモデルはFFのみの設定となっており、4WD仕様は用意されていません。このため、積雪の多い地域やオフロード用途にはやや不向きとされます。ただし、FFでも十分な走行性能と燃費効率を兼ね備えているため、都市部や高速道路メインの使い方であれば問題なく活躍します。

このように、駆動方式の選択は利用する地域やシーンに大きく影響します。日常の通勤や買い物が中心であればFFで充分ですが、冬季に雪道を頻繁に走る方やアウトドアを好む方には、1500ccの4WDモデルがより適しているでしょう。

総重量と走行性能の関係

車両総重量は走行性能に影響します。2000ccのハイブリッドは、バッテリーやモーターを搭載しているため、1500ccターボより重くなります。この重さがあるため、加速時やブレーキ時の感覚に違いが出ます。ただ、e:HEVはモーターの強力なトルクによって、重量を感じさせないスムーズな加速を実現しています。一方で、1500ccは車両が軽いため、キビキビとしたハンドリングが魅力です。

ステップワゴン「1500cc・2000cc」の違いと選び方のポイント

新型ステップワゴンの1番いいグレードは？

ランキング	グレード名	価格（税込）	特徴・ポイント
1位	e:HEV スパーダ プレミアムライン	4,066,700円	最上級グレードで、装備が充実。高級感や快適性を求めるユーザーに支持されている。
2位	e:HEV スパーダ	3,850,000円	ハイブリッドモデルで、燃費性能と走行性能のバランスが良い。家族向けや長距離ユーザーに人気。
3位	1.5 スパーダ	3,466,100円	ガソリンエンジン搭載で、価格と性能のバランスが良い。コストパフォーマンスを重視するユーザーに人気。

ステップワゴンの中でも人気が高いのは「スパーダ プレミアムライン e:HEV」です。このグレードは、装備が充実しており、安全性や快適性に優れています。なぜなら、最新のHonda SENSINGが標準装備され、専用インテリアやエクステリアも高級感を演出するからです。たとえば、長距離移動が多いファミリー層にとって、静粛性や乗り心地の良さが評価されています。価格はやや高めですが、満足度の高い1台です。

1500ccと2000ccの維持費の差は？

維持費には主に燃料代、税金、メンテナンス費が含まれます。この3つの要素を総合的に比較すると、1500ccモデルの方が概して費用を安く抑えられる傾向にあります。理由として、1500ccモデルは排気量が小さいため自動車税が低く設定されており、構造もシンプルな分、点検や修理のコストが抑えやすいという利点があります。また、一般的にパーツの流通も多く、メンテナンス時の対応がしやすいのも特徴です。

一方で、2000ccハイブリッドモデルは高性能なe:HEVシステムを搭載しているため、定期点検や修理の際にかかる費用が高額になる可能性があります。特にバッテリー関連のトラブルが発生すると、交換費用が高くつくこともあるため注意が必要です。

しかし、2000ccモデルは燃費性能に優れており、長距離を走る方にとっては燃料代の節約効果が大きく、トータルでの維持費が安くなるケースもあります。例えば年間1万キロ〜1万5000キロ以上走行するユーザーであれば、ガソリン代の差が維持費全体に大きな影響を与えます。

このように、単に車両価格だけでなく、使い方や年間走行距離を考慮に入れて維持費を見積もることが重要です。都市部で短距離の運転がメインであれば1500ccが経済的ですが、郊外や高速道路の利用が多い場合は2000ccハイブリッドも十分に検討に値します。

モデルチェンジしてきた歴代モデルから選ぶコツ

歴代のステップワゴンを見ていくと、5代目から現在の6代目までの間に、多岐にわたる技術的・機能的な進化が確認できます。特に注目すべきポイントは、ハイブリッドモデルの登場、安全装備の高度化、そして車内の快適性向上といった要素です。たとえば、6代目モデルでは先進安全装備であるHonda SENSINGが全グレードで標準装備となり、歩行者検知機能付き自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどが充実しています。さらに、ボディ剛性の向上や静粛性を意識した設計が施されており、長距離運転時の疲労軽減にもつながっています。また、内装も高級感を意識した仕上がりとなっており、快適性を求める層にも十分対応できる仕様です。このような進化を踏まえ、中古車を検討する際はモデルごとの装備内容や進化のタイミングを見極め、自分の用途に最適な一台を選ぶことが重要です。

モデル比較でわかる選び方

ステップワゴンの各モデルには、それぞれ異なる特徴があり、使い方に応じて選択肢が分かれます。まず、1500ccターボモデルは価格が抑えられており、経済的で扱いやすい点が魅力です。市街地での運転が多い方や、買い物や子どもの送迎が主な用途であれば、コンパクトで取り回しのしやすい1500ccが最適です。また、比較的軽量な車体と相まって、加速のレスポンスも良好で、日常使いにおけるストレスが少ないといえます。

一方、2000ccのハイブリッドモデルは、燃費性能に加えて静粛性や乗り心地の面でも優れており、快適な長距離ドライブが可能です。高速道路を使った旅行やアウトドアレジャーが多い方には、こちらのモデルがぴったりでしょう。特にe:HEVシステムのスムーズな加速や、モーター駆動による静かな走行は、長時間の運転でも疲れにくく、快適性を求める人に好まれています。

このように、どちらのモデルが適しているかは、日常の使用シーンによって大きく変わってきます。自分のライフスタイルや運転頻度、走行距離などを総合的に見直し、それに合ったモデルを選ぶことが後悔しない車選びにつながります。

ライフスタイル別おすすめ排気量

ライフスタイル	おすすめ排気量	主なメリット	適している人
都市部・市街地中心	1500ccターボモデル	小回りが利く、経済性に優れる、渋滞にも対応しやすい	日常の買い物・通勤中心の人
郊外・長距離ドライブ中心	2000ccハイブリッドモデル	静粛性が高い、走行性能が安定、燃費性能が高い	家族での旅行やアウトドアが多い人、長距離走行が多い人

ライフスタイルに合わせて車を選ぶことで、日常の使い勝手や満足感に大きな差が生まれます。例えば、都市部に住んでいて主に市街地での走行が多い方には、1500ccターボモデルがおすすめです。小回りが利きやすく、渋滞時のストップ＆ゴーにも対応しやすい点が大きなメリットです。また、車両価格や税金、燃費の面でも日常使いに優れた経済性を発揮します。

一方で、週末ごとに家族で郊外へドライブを楽しんだり、長距離移動が多い方には、2000ccハイブリッドモデルの方が適しています。静粛性が高く、高速道路での安定感やゆったりとした走行性能は、長時間の運転による疲労を軽減してくれます。さらに、燃費性能にも優れているため、ガソリン代の節約という観点からも長距離ユーザーには好適です。

このように、自分の生活スタイルや使用頻度、走行エリアに応じて適切な排気量を選ぶことが、ステップワゴンをより快適かつ満足度高く使いこなすためのポイントとなります

まとめ：ステップワゴン1500ccと2000ccの違いを比較するポイント

• 1500ccはターボ、2000ccはハイブリッドを採用

• パワーとトルクは2000ccハイブリッドが優れている

• 燃費性能は2000ccのe:HEVモデルが高い

• 税金面では1500ccのほうがコストを抑えられる

• 1500ccは4WDの設定があり、雪道にも対応可能

• 2000ccはFFのみで4WDには非対応

• 1500ccは車体が軽く、キビキビとした走行が可能

• 2000ccはモーターのトルクによりスムーズな加速を実現

• 都市部メインの使用なら1500ccが使いやすい

• 長距離ドライブ中心なら2000ccが快適

• 維持費は1500ccの方が全体的に安くなる傾向がある

• 2000ccは燃料代の節約で長距離ユーザーに向いている

• 1500ccは経済性と実用性を重視する人に適している

• 2000ccは静粛性や乗り心地を重視する人におすすめ

• ライフスタイルや走行環境に応じて最適な選択が必要