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軽自動車市場で圧倒的な人気を誇るN-BOX。その魅力のひとつが、ホンダ独自の技術であるVTECターボを搭載したエンジンです。VTECターボは、低回転域では燃費性能を高めつつ、高回転域では力強い加速を実現する技術であり、N-BOXの走行性能を飛躍的に向上させています。 この記事では、N-BOXターボとNAの違いをはじめ、実燃費やエンジン型式について解説。さらに、寒冷地仕様の違いやエンジン耐久性、エンジン不調の原因と対策についても触れ、N-BOXの購入を検討している人が知っておくべき情報を提供します。 N-BOXのターボモデルがどのような走りを提供するのか、またメンテナンスや長期的な性能維持のポイントも紹介するので、ぜひ最後までチェックして見てください。
本記事のポイント
N-BOX VTECターボの魅力と特徴

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- VTECターボとは?
- ターボとNAの違い?
- VTEC いつから搭載?
- VTEC 回転数の特徴
- VTEC 切り替わりと音の変化
VTECターボとは?
VTECターボとは、ホンダ独自の可変バルブタイミング技術「VTEC」とターボチャージャーを組み合わせたエンジンシステムです。VTECは、エンジン回転数に応じてバルブの開閉タイミングを最適化し、低回転域では燃費性能を高め、高回転域ではパワフルな加速を実現します。これにターボを組み合わせることで、より一層の高出力とトルクを確保しつつ、燃費効率を向上させることができます。
特に軽自動車であるN-BOXにおいて、VTECターボは高速道路での追い越しや坂道での加速性能を大幅に向上させる役割を果たします。通常の自然吸気(NA)エンジンと比較すると、低回転域から高回転域までスムーズにパワーが供給されるため、運転時のストレスが軽減されるのも大きな特徴です。加えて、VTEC技術は燃焼効率を高めることにも寄与しており、ターボとの組み合わせによってエンジンの応答性が向上し、より快適なドライビング体験を提供します。
ターボとNAの違い?

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N-BOXには、ターボエンジンとNA(自然吸気)エンジンの2種類が存在します。これらの最大の違いは、加速力と燃費効率にあります。ターボエンジンは、排気ガスのエネルギーを利用して過給機を作動させることで、より多くの空気をエンジンに送り込み、燃料の燃焼効率を向上させます。その結果、小排気量ながらも大排気量のエンジン並みのパワーを発揮することが可能になります。
一方、NAエンジンは、ターボのように過給を行わないため、出力は控えめですが、構造がシンプルなため維持費が安く、耐久性にも優れています。また、低回転域からの出力が自然で、アクセルを踏んだ際のレスポンスが滑らかな点が特徴です。
日常の街乗りであればNAエンジンでも十分な性能を発揮しますが、高速道路の合流や坂道走行、重い荷物を積んでの移動などではターボエンジンのパワーが活きてきます。走行スタイルや用途に応じて選択することが重要です。
VTEC いつから搭載?
ホンダのVTEC技術は1989年に初めて市販車に搭載されましたが、軽自動車用VTECエンジンが採用されたのは比較的最近のことです。N-BOXにVTECが搭載されたのは、2017年に登場した2代目モデルのS07B型エンジンからです。
それ以前のN-BOXにはVTEC機構はなく、可変バルブタイミング機構を持たないシンプルなエンジンでした。しかし、燃費向上やパワー強化を図るため、ホンダは軽自動車にもVTEC技術を導入し、吸排気の効率を高めることで燃費とパワーを両立しました。
新型の3代目N-BOXでも、このVTEC技術は継続して採用されており、さらなる燃費性能の向上が図られています。これは、軽自動車の規制が厳しくなる中で、高いパフォーマンスを維持しつつ環境負荷を低減するための重要な進化と言えます。
VTEC 回転数の特徴

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VTECエンジンの特徴として、特定の回転数でバルブタイミングが切り替わる点が挙げられます。N-BOXに搭載されているS07B型エンジンでは、4500回転付近でVTECが作動し、エンジン特性が変化します。
低回転域では燃費を重視した設定になっており、アクセルを軽く踏むだけでスムーズに走行できるようになっています。しかし、4500回転を超えると、より多くの空気をエンジンに取り込み、高回転域での出力を向上させる仕組みとなっています。この変化によって、スポーティな走行感が得られるため、アクセルを踏み込んだ際の加速が一層鋭くなるのが特徴です。
また、この回転数の切り替わりによって、燃費とパワーのバランスを取ることが可能になっています。日常的な街乗りでは低回転域を活用しつつ、高速道路や坂道ではVTECの恩恵を最大限に活かすことができます。
VTEC 切り替わりと音の変化
VTECエンジンのもう一つの特徴は、バルブタイミングが切り替わる際に独特のエンジンサウンドが生まれる点です。これは、バルブ開度が大きくなることで吸気量が増加し、燃焼室内の音が変化するためです。
N-BOXのVTECターボエンジンでは、4500回転前後で切り替わりが発生し、エンジン音が少し高音域にシフトすることが確認できます。特にアクセルを強く踏み込んだ際にこの変化が顕著に現れ、スポーティな走行感を演出します。
一方で、この音の変化を好むユーザーもいれば、静粛性を重視するユーザーにとっては気になる要素になるかもしれません。しかし、N-BOXのエンジンは基本的に軽自動車としては優れた静粛性を持っており、ターボ特有のうなり音なども最小限に抑えられています。そのため、一般的な使用環境では音が気になることはほとんどありません。
新型N-BOX VTECターボの性能と価格

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- ターボエンジンの進化
- エンジン型式と耐久性
- ホンダN-BOXターボの実燃費は?
- N-BOX寒冷地仕様の違いとは?
- エンジン不調の原因と対策
- HONDA NBOX グレード一覧と価格
ターボエンジンの進化
N-BOXのターボエンジンは、2017年に登場した2代目モデルから進化を続けてきました。最新の3代目では、よりレスポンスが向上し、燃費性能もさらに強化されています。
ターボエンジンは、排気ガスの力を利用して過給機を作動させ、エンジンに送り込む空気量を増やすことで出力を向上させる仕組みです。この技術により、低排気量のエンジンでも十分なパワーを発揮することができます。
特に新型N-BOXのターボエンジンでは、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスがよりスムーズになり、ストップ&ゴーの多い市街地でも快適に運転できるようになっています。また、燃費向上のためにエンジン制御が最適化されており、従来モデルよりも効率的な走行が可能です。
エンジン型式と耐久性
N-BOXに搭載されているエンジンは、S07B型エンジンです。このエンジンは、直列3気筒DOHC構造を持ち、ターボ仕様と自然吸気仕様の2種類が用意されています。特にターボモデルでは、パワフルな加速性能と燃費性能のバランスを考慮した設計となっています。
耐久性に関しては、ホンダのエンジン技術が活かされており、適切なメンテナンスを行えば10万キロ以上の走行にも耐えうる設計となっています。エンジンオイルの交換を定期的に行い、適切な燃料を使用することで、より長く快適に使用することができます。また、VTEC機構を採用しているため、高回転域での性能向上が図られている一方、無理な負荷をかけすぎると部品の摩耗が早まる可能性もあるため、適切な運転を心掛けることが重要です。
ホンダN-BOXターボの実燃費は?

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N-BOXターボのカタログ燃費は、WLTCモードで20.3km/L(2WD)と18.4km/L(4WD)となっています。しかし、実際の走行環境によって燃費は異なり、市街地走行では15km/L前後、高速道路では18km/L程度となることが多いです。
ターボエンジンはパワーがある分、アクセルを踏み込むと燃費が悪化しやすいですが、低回転域でも十分なトルクが得られるため、穏やかな運転を心掛けることで燃費を向上させることが可能です。また、アイドリングストップ機能やエコモードを活用することで、さらに燃費効率を改善できます。
N-BOX寒冷地仕様の違いとは?
N-BOXの寒冷地仕様は、寒冷地での使用を想定した特別な装備が追加されています。主な違いとして、以下のような点が挙げられます。
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バッテリー容量の増加:寒冷地では低温時のエンジン始動が難しくなるため、標準仕様よりも容量の大きいバッテリーが搭載されています。
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ヒーター付きミラー:冬場の凍結を防ぐために、サイドミラーにヒーターが内蔵されており、視界を確保しやすくなっています。
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ワイパーデアイサー:フロントワイパーの根本部分にヒーターを搭載し、雪や氷の付着を防ぎます。
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エンジン暖機機能:エンジンが冷え切った状態でもスムーズに始動し、すぐに暖房が効くようにするための制御が強化されています。
これらの装備により、寒冷地でも快適に運転できるようになっています。特に雪が多い地域や冬場に頻繁に車を利用する方には、寒冷地仕様を選ぶことでより安心して走行できます。
エンジン不調の原因と対策
N-BOXのエンジンは高性能ですが、長期間使用するといくつかの不調が発生することがあります。主な原因と対策を以下に紹介します。
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アイドリングの不安定
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原因:スロットルボディの汚れ、燃料噴射装置の詰まり、点火プラグの劣化
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対策:定期的なスロットルボディの清掃、燃料添加剤の使用、プラグの交換
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エンジンの振動が大きい
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原因:エンジンマウントの劣化、燃焼不良
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対策:エンジンマウントの点検・交換、燃料系統のクリーニング
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加速時のもたつき
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原因:ターボチャージャーの劣化、エアフィルターの詰まり
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対策:ターボチャージャーの点検・清掃、エアフィルターの交換
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燃費の悪化
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原因:タイヤの空気圧低下、エンジンオイルの劣化
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対策:適切なタイヤ空気圧の維持、定期的なオイル交換
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これらの点を定期的に点検し、適切なメンテナンスを行うことで、N-BOXのエンジンをより長く快適に使用することができます。
HONDA NBOX グレード一覧と価格

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N-BOXにはいくつかのグレードがあり、装備や機能によって価格が異なります。基本的なグレードには、「G」、「L」、「EX」などがあり、それぞれにターボモデルが設定されています。
例えば、標準モデルの「G」グレードは、シンプルな装備で価格を抑えつつ、十分な実用性を備えています。一方で、「L」や「EX」グレードでは、快適装備が充実しており、安全機能も強化されています。また、N-BOXカスタムシリーズでは、よりスポーティなデザインと専用装備が追加されています。
価格は、最も安価なグレードで約140万円台から、カスタムターボモデルでは200万円を超えるものもあります。購入時には、自身の用途や予算に応じて適切なグレードを選択することが重要です。
特にターボエンジンを搭載したモデルは、加速性能が向上し、高速道路での安定性も増すため、走行性能を重視する方にはおすすめです。燃費や維持費も考慮しながら、自分に最適なN-BOXを選びましょう。

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NBOX VTECターボの魅力と性能を総括
- VTECターボはホンダ独自の可変バルブタイミング技術とターボの組み合わせ
- 高回転域でパワフルな加速を発揮し、低回転域では燃費性能を向上
- ターボエンジンは小排気量でも大排気量並みの出力を実現
- NAエンジンは維持費が安く、滑らかなアクセルレスポンスが特徴
- N-BOXでは2017年からVTECエンジンを採用
- VTECの切り替わりは約4500回転で発生し、加速感が増す
- 高速道路や坂道での走行性能が向上し、運転時のストレスを軽減
- ターボモデルは市街地走行でもレスポンスが良好
- 燃費性能はターボモデルでWLTCモード20.3km/L(2WD)を記録
- 寒冷地仕様にはヒーター付きミラーやワイパーデアイサーを搭載
- 定期的なメンテナンスで10万km以上の耐久性が期待できる
- エンジン不調の原因はスロットルボディの汚れや燃焼不良が主
- グレードは「G」「L」「EX」などがあり、カスタムシリーズも存在
- 価格帯は140万円台から200万円超まで幅広い選択肢がある
- ターボエンジンは加速性能を重視するユーザーに特におすすめ



