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こんにちは、aisyalabo編集のtomomoです。
私が乗っているFREED e:HEV AIR EX FFの7人乗りにも、シフトに「B」があります。普段の移動ではDを使いますが、山道へ出かける前には、このBをどんな場面で使うのかを知っておきたいところです。ハイブリッド車の説明で見かける「減速セレクター」や「パドルシフト」と、どう違うのか気になる人もいると思います。
新型フリードe:HEVは通常走行ではDを使い、長い下り坂など、アクセルを戻したときの減速を増やしたい場面でBを使います。一方、この記事で扱うGT系のe:HEV AIR/AIR EXには、ハンドル裏のパドルで減速段階を選ぶ減速セレクターはありません。
Bに入れたらブレーキペダルが不要になるわけでも、燃費が必ず良くなるわけでもありません。大切なのは、道路に合う速度を自分で選び、Bで足りない減速はフットブレーキで補うこと。この記事では、機能の違いから下り坂での考え方、使い始める前の確認まで順に説明します。
操作の説明はHondaの2025年版FREED e:HEV取扱説明書を基準にしています。ガソリン車や先代フリードの操作とは区別し、実車の年式や仕様が異なる場合は、その車に対応する説明書を優先してください。
✔この記事のポイント
- DとBの役割と使い分け
- 減速セレクターとパドルシフトの有無
- 長い下り坂と回生ブレーキの注意点
- 燃費の考え方と運転の復習方法
Bレンジと減速セレクターの違い
Bレンジは、シフトで選ぶ走行用のポジションです。減速セレクターとは操作する場所も装備の有無も異なるので、最初にここを分けて理解しましょう。
フリードのBはシフトで選ぶ
新型フリードe:HEVのBは、シフトレバーで選択します。通常の前進に使うDとは別に用意されており、長い下り坂などで回生による減速を増やしたいときに使う位置です。
「ギアをBに入れる」と表現することもありますが、マニュアル車で何速かを選ぶ操作と同じではありません。Bを選んでから、さらに1段、2段と変速段を下げていく仕組みとして覚えないでください。
普段Dで走っている人がBを理解するときは、「いつもと別の前進ギア」という名前だけで考えるより、アクセルを戻したあとの減速のさせ方を変える選択肢として捉えると分かりやすいと思います。ただし、減速の程度は車両の状態や道路条件によって変わります。
減速セレクターは装備されない
この記事の対象であるGT系フリードe:HEV AIR/AIR EXには、ステアリングのパドルで減速段階を切り替える減速セレクターは装備されていません。ハンドル裏に操作部を探したり、メーターで段階表示を呼び出そうとしたりする必要はありません。
Hondaの別車種を調べると、減速セレクターや複数段階の減速調整が紹介されていることがあります。同じe:HEVという名前でも、運転者が使える操作は車種によって違います。ほかの車の説明に出てくる段階数や、左右のパドルを引く手順をフリードへ当てはめないことが大切です。
中古車の商品説明や用品の検索結果を見るときも、車名だけでなく型式と対象装備を確認してください。「Honda車用」「e:HEV用」と書かれているだけでは、自分のフリードで使える根拠にはなりません。
パドル用品では機能を追加できない
パドルシフトカバーは、対応する車にある操作部へ取り付ける用品です。もともと減速セレクターがないフリードにカバーを付けても、その機能が追加されるわけではありません。
見た目が似たステアリング部品であっても、交換すれば同じ操作ができるとは限りません。運転操作やエアバッグに関わる部分を、商品写真や他車の装着例だけで判断して変更することは避けてください。
Bレンジを使いこなすために、パドルや操作部の追加購入は必要ありません。まずは、車に備わっているシフトとブレーキの操作を覚えるところから始めましょう。用品を探す前に装備の有無を確かめるだけでも、不要な買い物を防げます。
| 項目 | 役割・操作 | 対象のフリードでの扱い |
|---|---|---|
| Dレンジ | シフトで選ぶ通常走行用の位置 | 日常の前進走行の基本 |
| Bレンジ | シフトで選び、回生による減速を増やす | 長い下り坂などで使用 |
| 減速セレクター | 対応車でパドルを使って減速段階を選ぶ | GT系e:HEV AIR/AIR EXには装備されない |
| パドルシフト | 対応車で変速などを操作する装備 | 他車種の操作説明を流用しない |
DとBの役割を覚える
使い分けの基本は、普段の走行にはD、下り坂などで減速を補いたいときにはBです。Bを特別な省燃費モードとして使い続ける考え方とは分けてください。
通常走行はDを基本にする
Hondaの説明書では、Dは通常走行時に使用する位置です。通勤、買い物、平坦な道路の移動などでは、まずDを基本に考えればよいでしょう。Bを使わないとハイブリッド車の機能を十分に使えていない、ということではありません。
街中では信号や横断歩道、交差点、先行車の動きなど、運転者が判断することが多くあります。BとDの切り替えばかりを意識して、歩行者や周囲の車への注意が減ってしまっては本末転倒です。
特に納車直後は、Dでのアクセルとブレーキの感覚、車両の幅、メーターの位置などへ慣れることを優先してください。そのうえで、必要な場面にBを加えると、操作を一度に覚えようとして混乱しにくくなります。
Bは長い下り坂で役立つ
Bが役立つ代表的な場面は、下り勾配が続き、アクセルを戻しても速度が上がりやすい道路です。回生による減速を使うことで、フットブレーキだけへ頼り続ける運転を避ける助けになります。
ただし、Bは「この速度を保つ」という設定ではありません。勾配が急になったり、カーブが近づいたりしたら、運転者が速度を確認して必要なブレーキ操作を行います。Bを選んだあとも、車速が道路に合っているかを見ることが欠かせません。
坂の長さだけで機械的に決める必要もありません。短い下りでも道路状況によって十分な減速が必要ですし、長い下りでも勾配は途中で変わります。使う目的はBを選ぶことではなく、余裕のある速度で走ることです。
(出典:Honda「FREED e:HEV シフトポジションについて」)
Bは駐車や停止保持に使わない
Bは前進走行に関わるシフト位置なので、駐車用のPやパーキングブレーキの代わりにはなりません。Bで減速してきたとしても、信号や駐車位置ではフットブレーキで確実に停止します。
停止後にブレーキペダルから足を離せるかどうかも、Bを選んでいることだけでは判断できません。ブレーキホールドが保持しているのか、パーキングブレーキが掛かっているのかなど、それぞれの状態を確認する必要があります。
山道の展望所へ停める場合も同じです。Bのまま停まったことを駐車完了と考えず、車両の説明書に沿ってPとパーキングブレーキを使い、車が保持されていることを確かめてから降車しましょう。
回生ブレーキの特徴を知る
回生ブレーキは、減速に伴うエネルギーの一部を電気として回収する仕組みです。ただし、いつでも同じ程度に減速できるものではなく、停止まで任せられる装備とも違います。
回生とフットブレーキを分ける
回生は、車が走るエネルギーの一部を電気に戻しながら減速する働きです。一方、フットブレーキは運転者がペダルで減速や停止を指示する操作です。「回生を使うか、ペダルを使うか」という単純な二択で考えないようにしてください。
ハイブリッド車では、ブレーキペダルの操作と回生の制御が関わります。ペダルを踏んだら回生をまったく使わなくなる、と考えてブレーキを避ける必要はありません。どの程度減速するかは、前方の状況に合わせて運転者が判断します。
止まる場所が近い、前の車が減速した、見通しの先に不安がある。そんなときは、エネルギー回収よりも必要な減速を優先してください。Bへ切り替えて反応を待つより、先にブレーキを踏むべき場面があります。
充電量と温度で効き方が変わる
Hondaの説明書では、高電圧バッテリーが満充電に近い場合や、バッテリーの温度が低い場合、回生ブレーキの効きが小さくなることがあると説明されています。
同じ坂を同じBで走っていても、前回とまったく同じ感覚になるとは限りません。「この場所ならBだけで足りた」という記憶を、その日の道路や車両の状態より優先しないでください。
運転中にバッテリー表示を見続けて、その変化から減速の限界を予測しようとする必要はありません。実際の速度と前方の状況を確認し、必要ならフットブレーキを使うことが基本です。表示は参考にしつつ、車の動きを直接見て判断しましょう。
減速量を数字で決めつけない
「Bにすれば時速何kmまで落ちる」「何mで止まれる」といった一律の数値は、この機能の使い方として示せません。進入時の速度、坂の勾配、乗車人数、荷物、路面、車両の状態などが関わるためです。
インターネットの走行動画で、特定の車がブレーキを踏まずに下り切っていたとしても、あなたのルートで同じことができる根拠にはなりません。映像では確認できない勾配や周囲の状況もあります。
Bの効果を知りたいときは、止まれる距離を試すような運転ではなく、正しい操作方法を販売店で確認することから始めてください。減速の感覚に慣れることと、公道で機能の限界を探ることは分けて考えたいですね。
Bへ切り替える前の準備
シフト操作に迷わないための準備は、走り始める前に行います。実車の表示と説明書を照らし合わせ、走行中に手元を見続けなくてもよい状態にしておきましょう。
停車中に操作部と表示を確認
安全な場所に駐車して、シフトレバーとD・Bの表示位置を確認します。Hondaの説明書には、シフトレバーボタンを押す操作と押さない操作が図で示されているので、実車に対応する図で確かめてください。
操作の方向を覚えるときも、別のHonda車のシフトや、先代フリードの写真を参考にしないようにしましょう。レバーの外観が似ていても、位置や操作条件が同じとは限りません。
メーター側のシフトポジション表示も併せて見ておきます。レバーを動かした感触だけで判断するより、選んだ位置を表示でも確認できるほうが、普段と違う場面で落ち着いて対応できます。

走行中は道路への注意を保つ
DとBは走行場面に応じて使い分けますが、切り替えのために前方への注意を失わないことが前提です。レバーの位置を探さなければ分からない段階なら、まず操作方法を停車中に確認してください。
急なカーブに入る直前など、ハンドル操作と減速判断が重なる場所で初めて使おうとするのは避けたいところです。道路に余裕があるうちに、必要な減速方法を考えます。
切り替えに戸惑った場合は、Bを使うことにこだわらず、必要なフットブレーキで安全な速度を保ちましょう。分からない操作を走りながら試して解決するより、安全な場所に停車して疑問を解消するほうが確実です。
操作後は車の動きも確認する
Bを選んだあとは、表示だけでなく、車速と前の車との距離を確認します。Bの表示が出たことは、今の道路に合う速度になったことまで意味しません。
思ったほど減速しない場合は、必要なブレーキを使います。逆に減速が大きく感じられる場合も、急な加速で打ち消そうとせず、周囲を確認しながら丁寧に操作してください。
同乗者のいるフリードでは、速度の変化を穏やかにすることも大切です。操作した直後の数字だけを見るのではなく、進路、車間、車の動きをまとめて確認する意識を持ちましょう。
長い下り坂での使い方
下り坂では、速度が上がってから慌てるより、坂へ入る前から余裕を持つことが重要です。Bを活用しながら、必要な減速は運転者が補います。
坂へ入る前に速度を落とす
長い下りが見えてきたら、まず道路の表示や見通しを確認し、その先を安全に走れる速度まで落とします。Bへ切り替えることだけを準備と考えず、進入する時点の速度に余裕を持たせましょう。
ナビの地図でカーブが続いていても、実際の勾配、舗装、対向車の状況までは分かりません。地図の形だけで通過速度を決めず、目の前の道路に合わせます。
下りへ入ってから思った以上に速度が出た場合は、必要なブレーキ操作を優先します。Bに入れればあとで自然に適切な速度になる、と期待して減速を先送りしないでください。
足りない減速はペダルで補う
Bを使っていても、車速が上がる場面や、カーブの前でもう少し減速したい場面ではフットブレーキを使います。「Bで下り切る」ことを目標にする必要はありません。
一方、長い下り坂でブレーキペダルを踏み続けると、ブレーキが過熱して効きが悪くなるおそれがあります。Hondaも、長い下りでは回生ブレーキを併用するよう案内しています。
ここで大切なのは、踏み続けないために必要なブレーキまで我慢しないことです。回生を活用しながら安全な速度を保ち、ブレーキの効き方に異常を感じる場合は走行を続けず、安全な場所で救援や点検を相談してください。
(出典:Honda「FREED e:HEV フットブレーキ」)
カーブでは進路と減速を優先
カーブが連続する道路では、ハンドル操作が忙しくなる前に必要な減速を済ませます。曲がりながらシフトを探す使い方は避け、前方や対向車を確認できる余裕を残しましょう。
また、前の車が同じ速度で曲がっているからといって、自分も同じように進めるとは考えません。車の状態も、運転者の慣れも異なります。後続車が近くても、無理に速度を上げて合わせる必要はありません。
譲れる場所があれば、安全を確認して譲る選択もできます。操作に不安があるまま車列の速さに合わせるより、自分が確実に減速とハンドル操作を行える状態を保ってください。
下りが終わったらDへ戻す
長い下りが終わり、通常の走行へ戻ったら、道路状況を見てDへ戻します。Bを使い終える判断も、坂道を走る操作の一部です。
切り替え後は、アクセルを戻したときの減速感が変わることを意識してください。下りでの感覚が残っていると、平坦な場所で前の車へ近づいた際に、思ったほど速度が落ちないと感じることがあります。
Dへ戻した直後に余計な加速を加える必要はありません。前方との距離と現在の車速を見ながら、普段のペダル操作へ戻していけば大丈夫です。表示確認に時間を掛けすぎず、道路を見て運転しましょう。

場面ごとの使い分けと注意点
Bの必要性は、道路の勾配だけでは決まりません。信号待ち、滑りやすい路面、高速道路など、それぞれの場面で何を優先するかを確認します。
街中の停止はブレーキが基本
信号や横断歩道へ向かうときは、止まる位置と周囲の状況を見て、フットブレーキで減速と停止を行うのが基本です。Bへの切り替えを、ブレーキ操作の代わりにしないでください。
交通量の多い道路では、前の車の減速に加えて、自転車や歩行者、駐車車両などにも注意が必要です。停止するたびにDとBを切り替えることを習慣にすると、人によっては操作の負担が増えてしまいます。
街中でも下り坂が続く場所はありますが、その場合も目的は減速の補助です。信号が変わるタイミングや横断者の動きをBが判断するわけではないので、いつでもペダルで止まれる準備を保ちましょう。
雪道では急な操作を避ける
滑りやすい路面では、Bを選べば安全になるとは考えません。路面に合った速度と十分な車間を取り、加速、減速、ハンドル操作を急に行わないことが重要です。
「雪道では必ずB」「Bならタイヤが滑らない」といった一律の使い方は避けてください。積雪、凍結、雨で濡れた舗装などでは、タイヤと路面の状態が違い、普段の感覚がそのまま通用しない場合があります。
冬の山道へ行くなら、シフトの使い方だけで準備を終えず、適切なタイヤや必要な滑り止め、通行情報も確認します。運転が難しい状況なら、予定の変更や安全な場所での待機も含めて判断してください。
ACCはDで使う機能
2025年版FREED e:HEVの説明書では、渋滞追従機能付ACCはシフトポジションがDのときに作動させる手順です。Bを使いながら、ACCが設定速度を保ち続けることを前提にしないでください。

高速道路の下り坂で自分の操作に切り替えるなら、前方と周囲を確認し、必要な減速を運転者が行います。ACCの解除、シフト操作、カーブへの対応を直前にまとめて行うより、道路の変化へ早めに備えましょう。
その後にACCを使う場合も、Dへ戻しただけで希望する状態になるとは思い込まず、待機状態や設定車速を確認します。以前の設定へ復帰する操作と、新しく設定する操作を区別して扱うことが大切です。
下り坂でNへ入れない
燃費を良くしたいからといって、走行中にNへ入れて坂を下る方法は使わないでください。Nは通常走行用の位置ではなく、DやBの代わりに惰性走行を続けるための選択肢ではありません。
アクセルを踏まなくても車が進む下り坂では、速度を落とす備えが必要です。わずかな燃費表示を気にして減速の手段を減らすより、DやBを適切に使い、道路に合う速度を保つことを優先しましょう。
また、走行中にPやRへ入れようとする操作も行いません。DとBの使い分けを覚えることと、ほかのシフト位置を試すことは別です。レバーに触れる前に、必要な位置と操作を理解しておいてください。
| 場面 | 基本の考え方 | 避けたい判断 |
|---|---|---|
| 平坦な道路 | Dを基本に、ペダルで速度を調整する | Bを常用すれば必ず低燃費になると考える |
| 長い下り坂 | Bによる減速とフットブレーキを使う | Bだけで一定速度を保てると考える |
| 信号や横断歩道 | 周囲を見て、ブレーキで確実に停止する | シフト操作を優先して減速を遅らせる |
| 滑りやすい路面 | 速度を抑え、急な操作を避ける | Bなら滑らないと考える |
| ACCを使用するとき | 対象説明書のDでの作動条件を確認する | Bと同時に使える前提で運転する |
Bを使うと燃費は良くなるのか
Bは燃費の数字を上げるための専用モードではありません。回生によって電気を回収することと、移動全体で使う燃料を減らすことは、分けて考える必要があります。
回収量だけでは燃費を決められない
減速時に電気を回収できるとしても、回収するために不要な加速と減速を繰り返してよいわけではありません。走るために使ったエネルギーを、減速でそっくり元へ戻せるわけではないからです。
たとえば、前方が空いている平坦な道路で、減速しすぎた分を再びアクセルで補う運転を繰り返すと、速度の変化が増えます。回生表示がよく動いていることだけを見て、効率のよい運転だとは判断できません。
まずは不要な加速を避け、先の交通状況を見て早めにアクセルを戻すなど、穏やかな運転を基本にしましょう。もちろん、回生を増やしたいからと車間を詰めたり、必要なブレーキを遅らせたりしてはいけません。
DとBの実測比較とは分ける
燃費が前回より良かったとしても、Bを使ったことだけが理由とは限りません。道路の混雑、気温、エアコン、乗車人数、荷物、走行距離など、ほかの条件も影響します。
短い下り区間だけで燃費表示を見ると、普段より良い数字になる場合があります。しかし、その坂を上るまでの燃料や、次の移動まで含めた燃費とは別です。下りの一場面を切り取って、Bの燃費効果として説明することはできません。
私のフリードの給油ごとの記録は、新型フリードe:HEV AIR EXの実燃費記録に掲載しています。日常使用での燃費を知る参考にはなりますが、DとBだけを同条件で比較した試験ではありません。Bによる改善量の根拠とは分けてご覧ください。
燃費より減速が必要かで選ぶ
DとBの選択で迷ったら、今はどの程度の減速が必要なのかを先に考えます。長い下り坂で速度が上がりやすいならBを活用し、平坦な通常走行ではDを基本にする。この考え方なら、燃費表示の変化に振り回されにくくなります。
燃費を気にすること自体は悪くありませんが、走行中に数字を追い続けると、前方を見る時間が減ります。記録や比較は、安全に駐車したあとに行いましょう。
家族を乗せて走る私としては、燃費の小さな差だけでなく、必要なときに迷わず減速できることも大事にしたいと思います。操作を増やした結果、周囲への注意が減るなら、使い方をもう一度見直すほうがよいでしょう。
いつもと違う動きを感じたら
減速感や音が気になったときは、すぐに故障とも正常とも決めつけません。まず安全な速度を保ち、確認できる場所に停車してから、表示や発生条件を確かめます。
減速が足りなければブレーキを使う
Bにしたのに期待したほど減速しない場合は、必要なフットブレーキを使います。充電量や温度で回生の効き方が変わることはありますが、走行中に原因を特定してから減速する順番ではありません。
いつもより勾配が急だったり、乗車人数や荷物が違ったりすれば、同じ操作に対する車の動きも違って感じられます。以前の経験だけで判断せず、その場の速度と距離を確認してください。
フットブレーキを含めた効き方に異常を感じる、警告が出る、同じ条件でも大きな違いが続くといった場合は、無理に走行を続けず点検を相談します。Bがあることを、ブレーキの異常を補う理由にはしないでください。
音だけで正常と決めつけない
e:HEVでは、車の速度とエンジンの音がいつも同じように変化するとは限りません。静かに走っていたところから音が変わると気になりますが、音の大きさだけで車両の状態を確定することはできません。
「Bに入れたときだから正常」と一律に片付けることも避けます。金属が擦れるような音、普段にない振動、警告表示、ブレーキの効き方の変化が伴うなら、販売店へ具体的に伝えてください。
相談のために音を記録する場合も、運転者がスマートフォンを持って撮影してはいけません。発生した場所やシフト位置を停車後にメモするだけでも、状況を説明する助けになります。
表示と発生条件を伝える
点検を相談するときは、「Bがおかしい」という言い方だけより、どんな道路で何を操作したあとに違いを感じたかを伝えると分かりやすくなります。
下り坂だったか、走り始めて間もなかったか、警告表示があったか、Dへ戻したあとの状態はどうだったか。分かる範囲で構いません。バッテリーの内部状態や制御の原因まで、自分で推測して結論を出す必要はありません。
同じ症状を確かめるために、再び急な坂へ行って試すことも避けてください。症状が一度消えても、繰り返す不安があるなら販売店へ共有し、必要な点検を受けましょう。
運転の復習と説明書の保管
Bの操作だけが疑問なら、最初に確認するのは実車の取扱説明書です。運転そのものにも不安がある人は基礎を扱う書籍を、説明書が取り出しにくい人は保管方法を見直すと役立ちます。
車種の操作は公式説明書で確認
シフトの位置、表示、警告、作動条件は、あなたのフリードに対応する説明書で確認します。一般的な運転解説書は、車種ごとの制御や表示をすべて網羅するものではありません。
紙の説明書を使うなら、シフトとブレーキの章をすぐ開けるようにしておくと便利です。しおりを挟むだけでも、出発前に確認したいページを探す時間を減らせます。
スマートフォンで公式説明書を見る方法もありますが、山間部では通信しにくい場所もあります。操作を現地で初めて調べる前提にせず、出発前に読んでおきましょう。年式や対象車両が合っているかも、ページを保存するときに確認してください。
基本を復習したい人向けの書籍
Bの名前よりも「久しぶりの運転で、周囲を見ながら操作する余裕がない」という不安があるなら、運転の基本から復習する方法があります。
候補になるのは、ナツメ社の『脱ペーパードライバー やっぱり運転できるようになりたい!』です。森下えみこさんが著・イラスト、沢村秋岳さんが監修を担当し、運転の準備や一般道での運転、駐車、車線変更などをマンガで説明しています。
ISBNは9784816371691です。書名が似た本と区別するときは、この番号でも確認できます。運転の感覚を思い出したい人向けの候補であり、GT系フリードのBレンジを解説する専用書ではありません。
発行は2022年で、新型フリードGT系の発売前です。車種固有の操作や現在の交通ルールは、実車の説明書や最新の公的案内を優先してください。読むだけで実車の操作に慣れるわけでもないので、不安が残る場合は運転講習なども検討しましょう。
運転の基本を読み直したい方へ
ケースは説明書の厚みまで測る
説明書を車内へ置くなら、冊子の厚みまで収まる取扱説明書ケースを選びます。「車検証ケース」という商品名でも、薄い書類向けで、厚い説明書までは入らないものがあります。
購入前には、入れたい冊子の縦・横・厚みと、ケースの収納できる寸法を比べてください。車両本体の説明書に加え、ナビや用品の説明書も入れるなら、全部を重ねた厚みで確認する必要があります。
ケースの外寸が入っても、グローブボックスの扉が閉まらなかったり、ほかの物が取り出せなくなったりする場合があります。収納場所の形状と出し入れの余裕まで見て選びましょう。すでに納車時のケースで支障がなければ、買い替える必要はありません。
運転席の足元へ置かない
説明書やケースは、ペダルの近くへ転がる場所に置かないでください。使いやすさを優先して運転席の足元へ置くと、急な減速などで動いてペダル操作を妨げるおそれがあります。
取り出しやすいことと、走行中に手が届くことは同じではありません。説明書を読むのは安全に駐車してからなので、走行中に開けられる位置を探す必要はありません。
家族と車を共用するなら、説明書を置く場所を一つ決めて共有します。運転者が交代しても探し回らずに済むようにしておくと、Bだけでなく警告表示や装備の疑問が出たときにも役立ちます。
家族で使うときの確認事項
運転を交代する人にも、DとBの役割を短く伝えておくと安心です。ボタンやレバーの位置だけでなく、どんなときに使い、何を任せてはいけないかまで共有しましょう。
使う目的を短く伝える
家族には「普段はD、長い下りではBも使う。ただし止まるときはブレーキ」と伝えると、最初の理解につながりやすくなります。減速セレクターのない車だという点も併せて確認してください。
そのあとで、実車のシフトと表示を見ながら操作を説明します。走行中に助手席からレバーを指さしたり、運転者へ次々と操作を指示したりするより、出発前に落ち着いて確認するほうがよいでしょう。
運転する人が仕組みを理解していないまま、「坂になったらBにして」とだけ伝えるのは避けたいところです。切り替えたあとも必要なブレーキ操作を続けることまで、一緒に覚えてもらってください。
乗り換え時は思い込みを外す
家族の車や代車には、パドル付きの減速セレクター、SやLといった別のシフト位置、異なるブレーキ保持機能があるかもしれません。前に乗った車の感覚を、そのまま次の車へ持ち込まないことが大切です。
とくに、アクセルを戻したときの減速感や、停止後の保持の仕方は車によって違います。静かなハイブリッド車だから同じように動く、という覚え方はしないでください。
車を替えたら、発進、減速、駐車の基本操作を停車中に確認します。知らない機能を無理に使うより、必要な操作を確実に行える状態から始めましょう。
出発前に行程も見直す
山道へ行く日は、操作の確認と一緒に、休憩できる場所や走る時間帯も考えます。長い下りに入るころに疲れ切っている計画では、Bを知っていても判断の余裕が減ってしまいます。
見知らぬ道を夜に走る、雨や霧で見通しが落ちる、といった条件が重なる場合は、ルートや出発時間の変更も選択肢です。車の機能に頼って難しい条件を押し切る必要はありません。
私は、家族で使う車ほど「できる操作」だけでなく「無理をしない判断」も共有しておきたいと思います。時間に追われず、分からないことは停車して確認できる行程を作りましょう。
Bレンジの疑問とまとめ
最後に、初めてBを使うときに迷いやすい点を確認します。操作の条件が実車の表示と合わない場合は、その場で推測せず、対応する説明書を確かめてください。
Bレンジのよくある質問
Q1. 新型フリードに減速セレクターはありますか?
A. この記事の対象であるGT系フリードe:HEV AIR/AIR EXには、パドルで減速段階を選ぶ減速セレクターはありません。シフトのDとBを使い分けます。他のHonda車にあるパドルの操作手順や段階数を当てはめないでください。
Q2. Bレンジのまま走れば燃費は良くなりますか?
A. 必ず良くなるとは言えません。Bは長い下り坂などで減速を補うために使う位置です。回生表示だけで燃費を判断せず、通常走行はDを基本にし、道路に合う減速が必要かどうかで使い分けてください。
Q3. Bに入れていればブレーキを踏まなくても止まれますか?
A. Bだけで停止できることを前提にしてはいけません。必要な減速と停止はフットブレーキで行います。Bは停止保持や駐車の機能でもないため、車を離れるときは通常の駐車操作を済ませてください。
Q4. 同じBなのに減速の感じが違うのはなぜですか?
A. 勾配や速度などに加え、高電圧バッテリーが満充電に近い場合や低温の場合には回生の効き方が変わることがあります。必要なブレーキを使い、警告や普段と違う症状がある場合はHonda販売店へ相談してください。
Q5. ガソリン車でも同じBの操作を使えますか?
A. この記事はe:HEVの操作を対象としています。ガソリン車はシフトの表示や使う位置が異なるため、e:HEVのBの手順を流用せず、ガソリン車に対応する取扱説明書で確認してください。
普段はD、下りではBも活用
新型フリードe:HEVのBレンジは、長い下り坂などで減速を補うために使います。通常走行ではDを基本にし、必要な場面でBを選ぶ。まずは、この使い分けを覚えましょう。
対象のGT系e:HEV AIR/AIR EXに減速セレクターはありません。ほかの車種のパドル操作を探すより、自分の車のシフトと表示、必要なブレーキ操作を確認することが近道です。
- 日常の前進走行はDを基本にする
- 長い下り坂ではBとフットブレーキを適切に使う
- Bだけで一定速度や停止を保証できると考えない
- 燃費改善のために無理な切り替えを繰り返さない
- 車種固有の操作は公式説明書、運転の基礎は書籍などで確認する
操作だけを知りたい人は、まず手元の説明書を確認してください。運転全般を復習したい人には基礎を扱う書籍が候補になり、説明書を取り出しにくい人はケースや保管場所を見直すと役立ちます。どちらも、Bを使うために必ず買わなければならないものではありません。
減速の程度や必要な操作は、道路、天候、車両の状態によって変わります。正確な情報はHonda公式サイトと実車に対応する取扱説明書をご確認ください。操作や警告について判断に迷う場合、最終的な判断はHonda販売店などの専門家にご相談ください。
内容確認日:2026年9月15日。操作説明は2025年版FREED e:HEV取扱説明書を基準としています。



◆tomomoのワンポイントアドバイス
私なら、初めて走る山道では到着時間よりも運転の余裕を優先します。Bの操作を知っていても、見通しの悪いカーブや急な勾配まで見通せるわけではありません。使える機能を増やすことと、無理なく走れる計画を立てることを一緒に考えたいですね。