こんにちは、Aisya Labo編集のtomomoです。
スタッドレスタイヤの空気圧は、夏タイヤと同じでよいのか。雪道なら少し下げるのか、冬は高めに入れるのか。履き替え後にタイヤが潰れて見えると、適正値が合っているか気になりますよね。
この記事では、車両指定値の確認から、冷えた状態での測定、サイズや規格を変えた時の相談、冬の日常点検まで整理します。全国の車に共通する空気圧を示すのではなく、自分の車と装着タイヤに合う値を確認するための手順です。

冬のスタッドレスは、夏タイヤより高めに入れるのでしょうか?

タイヤが少し潰れて見えます。見た目に合わせて足してよいですか?
まず結論|車両指定値を確認し、冷えた状態で測る
スタッドレスだから一律に高く・低くするのではなく、車両指定の空気圧を基準に確認します。同じサイズでもXLなど規格が違う場合は、販売店やタイヤメーカーへ必要な空気圧を確認してください。
見た目で過不足を決めず、走行前の冷えた状態でエアゲージを使い、少なくとも月1回点検します。走行で温まって高くなった分の空気は抜きません。明らかな潰れや異常な低下がある時は、補充だけで済ませず原因の点検が必要です。
この記事のポイント
- ドア付近のラベルと取扱説明書から基準を確認する
- 冷間時の数値と、走行後の上昇を区別する
- 同じサイズでも規格が変わる場合の確認事項を整理する
- 空気圧計・電動空気入れは単位・精度・使用温度まで確認する
情報確認日:2026年10月6日。車両・タイヤの指定と、使用する点検用品の取扱説明書を優先してください。
スタッドレスタイヤの適正空気圧は、車両指定値から確認する
ブリヂストンは、スタッドレスタイヤの適正空気圧は基本的にカーメーカーが車種ごとに指定している通常タイヤの空気圧と同じと案内しています。「冬用だからどの車でもこの数値」という専用の固定値はありません。まず車両の指定を確認し、タイヤサイズや規格が変わっている場合は、その条件に合う値を確認します。
ラベルのタイヤサイズ・前輪・後輪を一緒に見る
指定空気圧は、運転席側のドア付近のラベルや車両取扱説明書などで確認できます。ラベルにはタイヤサイズと前輪・後輪の値が並んでいる場合があるため、数字だけを切り取らず、装着タイヤに対応する欄を読んでください。前後で指定値が異なる車もあります。
複数サイズや積載条件の欄がある場合は、今の仕様と使い方に対応する条件を確認します。前輪の値を4本すべてに入れる、隣のサイズ欄を読むといった間違いを防ぐため、ラベル全体を写真に残しておくと、店で相談する時にも説明しやすくなります。読み取れない場合は、車種・年式・型式を伝えて販売店へ確認してください。
| 確認する情報 | 見るところ | 読み違えを防ぐポイント |
|---|---|---|
| 車両の指定 | ドア付近のラベル・取扱説明書 | 前後輪、サイズ、積載等の条件を合わせる |
| 装着タイヤ | 側面表示・購入明細 | サイズ・荷重指数・規格を確認する |
| 変更後の指定 | 販売店・タイヤメーカーの案内 | 誰がどの条件で示した値か記録する |
側面の最大圧力を、そのまま目標値にしない
タイヤの側面に圧力に関する表示があっても、その数字が自分の車の通常使用時の推奨値とは限りません。日本ミシュランの案内も、推奨値は車両のステッカーや取扱説明書から確認するよう説明しています。タイヤ側の上限表示と、車両で必要な適正値は分けて考えましょう。
タイヤの性能を引き出そうとして、上限へ近づける必要はありません。乗り心地が硬い、燃費が気になる、荷物を載せるといった理由でも、指定条件を確認せず独自に増減しないようにします。
冬は空気圧を点検する。走行後の高い値だけで減圧しない
寒くなると低下しやすいが、冬用の固定値は作らない
ミシュランは、気温が下がるとタイヤの空気圧も下がるため、冬も定期的な調整が必要と説明しています。秋の履き替え時に合わせたセットでも、その後の冷え込みや自然な空気の減少を含めて確認してください。一度合わせた数値が、冬の終わりまで維持されるとは限りません。
確認元:日本ミシュランタイヤ「ウィンタータイヤに適切な空気圧とは?」
同社には暖かい屋内と寒い屋外の温度差を補正する案内もありますが、具体的な環境を前提にした説明です。これを「冬はすべての車で必ず上乗せする」という共通ルールにはしません。調整場所と走行環境の温度差が大きい場合は、条件を伝えて販売店やタイヤメーカーへ確認してください。
冷間時は、走行で温まっていない状態
JATMAは、走行前の冷えている時にエアゲージで点検するよう案内しています。朝の出発前など、タイヤが走行による熱を持っていない時を確認の基本にしましょう。「冬で外気が冷たいから、走行直後でも冷間」とは判断しません。
走行で上がった分の空気は抜かないことも大切です。温まった状態で指定値まで下げてしまうと、冷えた時に不足する可能性があります。
測った条件をそろえると、変化を見つけやすい
記録を比べる時は、日時だけでなく、走行前か走行後か、屋内か屋外かも残します。自宅で測った冷間値と、長距離走行後に店で測った値が違っていても、その差だけで機器が壊れた、空気が漏れたとは判断できません。
給油ついでに点検する場合は、店へどの程度走ってきたかを伝えます。温まった状態でしか確認できない時の調整は、自己流で冷間値を推定せず、店やメーカーの案内に従ってください。
サイズ・荷重指数・XL規格を変えた時は、適正値を確認し直す
同じ寸法のスタッドレスへ交換しても、規格が変わる場合は以前の空気圧をそのまま使えるとは限りません。荷重指数はタイヤが支えられる重さに関係しますが、必要な負荷能力を確保できる空気圧と合わせて確認します。
XL・RFDは、負荷能力と空気圧の関係を確認する
ブリヂストンは、XL/RFD規格を使う場合、空気圧と負荷能力の対応を確認し、新車装着タイヤの負荷能力を下回らないよう注意することを案内しています。同じサイズの標準規格からXL規格へ変える場合も確認対象です。
「XLだから必ず高くする」「荷重指数が上がったから低圧でもよい」と一律には決めません。JATMA・ETRTOなどの規格、装着品の仕様、車両で必要な負荷能力を販売店やタイヤメーカーへ確認してください。
確認元:TOYO TIRES「エクストラロード(リインフォースド)とは」
インチ変更は、外径だけで判断しない
インチアップ・インチダウン時は、装着できるかという確認と、必要な空気圧の確認を両方行います。外径が近いタイヤでも、荷重指数や規格が違えば条件が変わります。また、空気圧を高くすれば、干渉やホイールの不適合を解決できるわけではありません。
- 車種・年式・型式・駆動方式を伝える。
- 元のサイズ・規格と、車両の前後指定値を伝える。
- 変更後の商品名・サイズ・荷重指数・XL等の表示を伝える。
- 通常の乗員・荷物、使用するホイールを伝える。
- 必要な冷間時空気圧と、使用条件を確認して記録する。
実車のサイズ表示と、指定空気圧のラベルは別に確認する
私の所有車はFREED e:HEV AIR EX・FF・GT5・7人乗りで、実車の標準タイヤは185/65R15 88Sです。下の写真はそのサイズ表示を確認したものです。冬タイヤの装着写真や、空気圧の実測写真ではありません。

新型フリードGT系のタイヤサイズ185/65R15 88SとGOODYEAR EfficientGrip Performance 2の側面表示
この写真はGT5の標準タイヤサイズを確認した一次資料です。スタッドレスタイヤの空気圧実測や、冬タイヤ装着実績を示す写真ではありません。
サイズ表示が分かっても、それだけでは調整値は決まりません。車両指定ラベルと、これから使う冬タイヤの規格を照合してください。フリードCROSSTAR GT系の車種別条件は、フリードクロスターGT系の純正サイズ・空気圧・ホイール仕様で確認できます。CROSSTARの記事の数値を、AIRやほかの車種・仕様へ流用しないでください。
スタッドレスタイヤの空気圧を測る手順と、補充後の確認
単位を確認し、4本をそれぞれ測る
車両ラベルと機器の表示単位を最初に確認します。kPaとbarは桁が違うため、数字だけを合わせてはいけません。kgf/cm²やpsiも別の単位です。機器がkPa表示に切り替えられるなら、ラベルと同じ単位にそろえると確認しやすくなります。
| 表示 | 意味・例 | 注意点 |
|---|---|---|
| kPa | キロパスカル。車両ラベルで使われる圧力単位 | 機器が同じ単位になっているか確認 |
| bar | 1bar=100kPa。例:230kPa=2.3bar | 例は単位換算で、この車の推奨値ではない |
| kgf/cm²・psi | kPa・barとは別の単位 | 数字をそのままコピーせず、説明書の換算を確認 |
- 安全に停車できる場所で、走行前の冷間状態と指定値を確認する。
- 機器の単位・測定範囲・使用条件を確認する。
- バルブキャップを外し、説明書どおりに口金を接続する。
- 前後の指定値と照らし合わせながら4本の測定値を記録する。
- 必要な補充・調整を行い、再度測定して確認する。
- 接続を外した後、漏れがないことを確認しキャップを戻す。
確認元:JATMA「タイヤの空気圧」
接続時の空気漏れが続くなら、無理に測り続けない
口金の向きや接続が合わず空気が漏れる場合は、説明書を確認して接続し直します。バルブを曲げるように押したり、無理な角度で保持したりしないようにしてください。正しく接続できない時は作業を続けず、店で点検してもらいましょう。
数回の測定が大きくばらつく場合も、低い値が出るたびに空気を足すのではなく、機器の使い方や接続状態を確認します。
空気入れの自動停止は、点検完了の判定ではない
電動空気入れに自動停止機能があっても、設定した値が正しいか、表示単位が合っているかを確認するのは使用者です。車モードに切り替えただけで、自分の車両指定値を機器が自動判定するとは考えません。
補充後は改めて測定し、4本それぞれの指定条件に合っているか確認します。機器には測定誤差があるため、表示が合わない場合は、何度も加圧・減圧を繰り返す前に販売店の機器で確認します。
スタッドレスタイヤが潰れて見える時は、見た目だけで判断しない
タイヤの形を見ただけで、必要な空気圧が入っているかは判断できません。荷重やタイヤの形状によって見え方は変わります。JATMAも、空気圧不足は見た目で分かりづらいためエアゲージを使うよう案内しています。丸く見えるまで入れる、夏タイヤと同じ形になるまで足す、といった調整は行いません。
確認元:JATMA「タイヤでエコノミー」
明らかな変形や、一部のタイヤだけの低下は相談する
側面が極端に潰れている、ほかのタイヤと比べて明らかに状態が違う、補充してもすぐ低下する場合は、通常の自然な減少と決めつけません。損傷やパンクの疑いがあれば販売店やロードサービスへ相談してください。空気を入れて一時的に形が戻っても、内部まで問題がないとは確認できません。
ミシュランは、バルブやリムの状態、異物によるパンクなどが空気圧低下の原因になることを案内しています。異物を自分で抜いたり、減少を冬の寒さだけで説明したりせず、原因を確認してもらいましょう。
確認元:日本ミシュランタイヤ「空気圧をチェックする方法とタイミング」
前後の指定値が違う車は、4本の数値をそろえない
「1本だけ低いか」を確認する際も、単に4本の数値が同じかではなく、各輪の指定値と前回の記録に対する変化を見ます。前後の指定が違う車で、低い側を高い側へそろえる必要はありません。
走行中にハンドルの違和感や振動、警告が出た場合は、計測を続けるために走行するのではなく、安全な場所に停車して対応してください。
冬の空気圧管理は月1回を基本に、履き替えと遠出の前にも確認する
走行距離が少なくても、点検を省かない
JATMAは、走行前の冷えた状態で最低1か月に1度点検し、車両またはタイヤメーカーの指定空気圧を基準として0〜+20kPaの範囲内で確認・調整するよう案内しています。この範囲は「冬は必ず20kPa増やす」という意味ではありません。
毎月の点検日を決め、走行前の時間に確認すると習慣にしやすくなります。走行距離が少ない月も、空気が減らないとは限りません。
保管セットの再装着や、長距離移動の前に確認する
外して保管していたセットは、再装着時に空気圧を確認します。保管のために調整した値や、前のシーズンのままの値で走行するものではありません。
長距離旅行や荷物を載せる予定の前も、指定条件を確認します。荷物が多いから一律に増やすのではなく、積載時の指定があるかを車両説明書で確認してください。空気圧を上げれば、定員や積載の上限を超えられるわけではありません。
外した冬タイヤを次のシーズンまで自宅で保管する場合や、預かりサービスを検討する場合は、スタッドレスタイヤの保管方法|自宅の置き場所と預かりを比較で確認してください。保管時と走行時の空気圧を同じ条件として扱わないことも大切です。
記録は、指定値と測定値を分けて残す
| 項目 | 記録する内容 | 役立つ場面 |
|---|---|---|
| 日時・測定条件 | 走行前後、屋内外、使用機器 | 測定条件の違いを見分ける |
| 指定値と実測値 | 前輪・後輪の基準、4本それぞれの値 | 設定差と低下の傾向を区別する |
| 調整・相談内容 | 補充後の値、異常、店の確認事項 | 同じ症状が続く時に説明する |
スマートフォンのメモへ右前・左前・右後・左後を分けて残すだけでも、次回との比較ができます。タイヤや規格を変更した時は、旧設定と新設定を混ぜないよう、交換日と確認した値を別に記録してください。
TPMSがある場合も、警告の扱いや設定は車両・製品の説明書に従います。警告が出ないことだけを根拠に点検を省かないようにしましょう。
空気圧計・電動空気入れは、精度と使用条件で選ぶ
自宅で点検するなら空気圧計が役立ちます。測定だけを行うゲージと、補充もできる空気入れは役割が違います。店で定期的に点検してもらう方法もあるため、必ず両方購入する必要はありません。
測定用の例|エーモン エアゲージ ライトグレード 8822
エーモンのエアゲージ ライトグレード 8822は、最大測定値500kPa、メーカー掲載の誤差は±10kPa以内です。測定値保持機能、減圧機能、360度回転する口金、収納袋があります。エアゲージ単体なので、空気を補充するポンプとしては使えません。
表示の読みやすさと、ホイールのバルブへ無理なく接続できるかを確認します。減圧機能があっても、走行で温まって上昇した分を抜くためには使いません。
補充用の例|エーモン 電動エアポンプ 4872
補充まで自宅で行いたい場合の例は、エーモン 電動エアポンプ 4872です。メーカー掲載の充填可能圧力は20〜500kPa、測定精度は±15kPa、使用可能温度は0〜40℃です。設定した空気圧へ到達すると自動停止しますが、車モードの設定を自分の車の適正値と考えず、単位と数値を確認します。
空気入れの使用温度も確認してください。4872の使用可能温度は0〜40℃です。氷点下の屋外で使用できる仕様とは読み替えず、条件外になる場合は店舗での補充や対応製品を検討してください。
4872は販売ルート限定品で、米式エアホース、充電ケーブル、収納袋などが付属します。USB ACアダプターは付属しません。また、5分以上連続で使用する場合は20分間の冷却時間を設けるようメーカーが案内しています。
値が合わない時は、用品の測定誤差も確認する
エーモンは、エアゲージの値が正しいか分からない場合、タイヤ販売店で点検した空気圧を基準に比較することを案内しています。機器を落とした後や、以前と違う表示が続く場合も、表示だけを信じて補充し続けないようにします。
ゲージと空気入れの表示に差があっても、低い表示のほうを常に正しいと決めないでください。測定条件、接続、機器の精度を整理して販売店へ相談します。
スタッドレスタイヤの空気圧でよくある質問
スタッドレスは夏タイヤより空気圧を高くしますか?
冬用という理由だけで一律に上げません。車両指定値を基準にし、冷間時に確認します。サイズ・規格の変更や調整場所の温度差がある場合は、条件を伝えて販売店やタイヤメーカーへ確認してください。
雪道では空気圧を下げたほうがよいですか?
一般の乗用車で、雪道用として自己判断で指定値を下げる方法は採りません。車両とタイヤの指定条件を守り、滑りを空気圧の独自調整で解決しようとしないでください。
スタッドレスが潰れて見えるので空気を足してよいですか?
見た目だけで量を決めず、冷間時にエアゲージで測ります。明らかな変形や損傷、異常な低下がある場合は、補充だけで走行を再開せず点検を依頼してください。
同じサイズなら、XL規格でも前と同じ値でよいですか?
同じサイズでも規格が変われば必要な値を確認し直します。必要な負荷能力を確保できる空気圧を、装着タイヤの規格と車両条件に合わせて販売店・タイヤメーカーへ確認してください。
電動空気入れが自動停止すれば点検は終わりですか?
設定値と単位、停止後の実測値、漏れやキャップの状態まで確認します。機器の精度・使用温度・連続使用条件も守り、値が合わない時は販売店の機器で確認してください。
まとめ|指定値・冷間測定・規格確認をセットにする
スタッドレスタイヤの空気圧は、まず車両指定値を確認します。冷えた状態で4本を測り、前後の条件と合わせて管理してください。冬の寒さや自然な減少があるため、月1回を基本に、履き替えや遠出の前にも点検します。
サイズ・規格が変わる時は適正値を確認し直し、見た目や乗り心地だけで増減しないことが大切です。空気圧計と空気入れは表示単位・精度・使用条件を確認し、異常があれば補充だけで済ませず販売店へ相談しましょう。
冬に走る環境に合う新品タイヤも検討する方は、スタッドレスタイヤのメーカー比較と選び方で候補を整理できます。


